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この場所が人の手によって開削された切通なのか、はたまた多くの人たちが歩くことによって踏み固められ道となったのか。 そんなロマンさえ感じられる古道遍路道が高知県中土佐町にあります。

落ち葉の下に石畳みが残る

—– こちらの記事に登場する主な地名・単語
添蚯蚓(そえみみず)
本蚯蚓(ほんみみず)
往還(おうかん)
久礼(くれ)
床鍋(とこなべ)
青龍寺(しょうりゅうじ)
岩本寺(いわもとじ)
親不知(おやしらず)

 

土佐往還・そえみみず遍路道

蚯蚓と例えられた道の概要

そえみみず遍路道は高知県中部、中土佐町久礼から四万十町床鍋へ至る旧往還の一部。
メインルートである本蚯蚓に対して、副道という意味合いでの添蚯蚓。またはミミズが山にへばりつく(添えられた)ような形状のルートであること等が、名前の由来。

高知市方面から来た場合、この区間は七子峠を越す登り坂となっており、遍路ころがしの一つに数えられます。
“往還” には 「主要な道路」 の意味があり、この場所は土佐國東西を結ぶ重要な地点であることから、特にそう呼ばれたようです。 

峠までの距離、次の札所までの距離

第36番青龍寺第37番岩本寺の間。
道標に記載されている両方の距離を足すとすなわち札所間距離になるのですが、結構な長さになります。
しかもその間には、こちらのそえみみず遍路道を含む “土佐の親不知” と呼ばれる、海にせり出した難所区間が存在。現在その多くは、国道及びトンネルの開通によって、峠を通らずとも通過することが可能ですが、こちら七子峠はいずれかの坂道を越さなければいけません。

七子峠までの距離が、そえみみず遍路道の距離。おおよそ2時間半くらいの所要時間を見ておく必要があります。
また、この登山口付近や峠に上がってから食糧等を補給できる商店がありません。国道56号を分岐する前にコンビニのローソンがあるので、そちらでの調達が便利です。
七子峠に上がってからも、市街地へ歩いて行くには近くありません。岩本寺の距離から七子峠の距離を引いたものが、峠に上がってから次の街までの距離の目安です。午後の入山は日没時間にご注意ください。

準備万端となりましたら、そえみみず遍路道を進んで行きましょう。

 

遍路道の入口、改良区間…

そえみみず遍路道入口

遍路道入口はコンクリート舗装で整備されていますが、すぐに山道になり、緩やかに坂を登って行きます。

高速道路の開通によって下ることに

少し歩くと差し掛かるこの場所。
元々は山を越していた部分が、高速道路の開通によってトンネルとせず山自体を切り取ったため、 それをくぐる経路となってしまいました。

この下り、その後の登り階段がとてもきつい。高速道路が恨めしく思えてくるのですが、それも一時の事。我々の生活への恩恵は 計り知れません。

下った後は急な階段を登る

頑張って登ったご褒美は眼下に広がる景色。高速道路を越えたあたりはまだ標高が低いのでこの通りですが、順調に進むと太平洋を一望できる場所があります。

そえみみず遍路道の様子は、以下リンクの記事に続きます。

旧往還そえみみず遍路道[中編]【36番札所「青龍寺」→37番札所「岩本寺」】

 

【「そえみみず遍路道 分岐点」 地図】

 

 

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野瀬 照山

八十八ヶ所案内人・先達であり、旅人をお迎えするゲストハウスそらうみを運営。 四国八十八ヶ所結願30回、うち歩き遍路12回。 四国六番安楽寺出家得度。四国八十八ヶ所霊場会公認先達。 高松市一宮町で「さぬき高松ゲストハウスそらうみ(http://www.sanuki-soraumi.jp/)」を運営。