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高野山の宿泊はもちろん「宿坊」でということで、「高野山宿坊協会」に紹介していただいた「成福院」に泊まりました。
お世話をしてくれる僧侶の皆さんの心遣いがうれしく、期待していた精進料理も満足できました。

宿坊の予約は「高野山宿坊協会」で

四国遍路お礼参りに高野山に登ることになり、せっかくなので高野山内で1泊しようと思い、宿泊はもちろん「宿坊」を選択します。
高野山が世界遺産に登録されて以来、宿坊は気軽にお寺を見学・体験できるということで日本人はもとより外国人にもとても人気だそうです。
高野山内には寺院がたくさんありますが、そのうち52ヵ寺が宿坊を運営されているとのことで、どのお寺を選び、どのように予約すればよいのか、かなり戸惑いました。

知っているお寺があれば直接連絡をとって予約可能ですが、特にあてがない場合は「高野山宿坊協会」に連絡して希望条件を伝えれば、宿坊を紹介してもらえます。

一般社団法人高野山宿坊協会: http://www.shukubo.net/

私はあてがなかったこともありますが、開創1200年記念法会期間中で大混雑だったため、空きのあるお寺を探すのが難しく、前出の協会に紹介をお願いしました。
ちなみに私は宿泊希望日の2週間前に問い合わせましたが、第一希望日は高野山中宿坊満員で予約がとれなかったので、開創1200年の2015年は早めに予約する必要がありそうです。

今回紹介してもらって宿泊したのは「高野山 成福院(じょうふくいん)」でした。

 

心遣いがうれしい旅館のようなサービス

私は「町石道」を歩いて高野山にのぼり、高野山内寺院をいろいろまわったあと、16時30分頃にお寺に入りました。
夕食の都合があるので、15:00~17:00にお寺に入るように宿坊全体で取り決めをしているようです。

宿坊に到着すると、お世話をしていただいた若い僧侶の方が、いろいろ気を遣ってくれて、部屋まで案内時にはお茶まで入れてくれました。

お茶をいれていただき、お茶請けまで用意されています。高野山銘菓「みろく石」を購入しようか迷っていたので、味見にちょうどよかったです。

お茶をいれていただき、お茶請けまで用意されています。高野山銘菓「みろく石」を購入しようか迷っていたので、味見にちょうどよかったです。

私が訪問したのは4月中旬ですが、曇り空だったこともあり肌寒かったのですが、ストーブで部屋を暖めていただき、たいへん助かりました。
歩き疲れて汗もかいていたので、食事前に石造りの気持ちのよい大浴場で入浴も済ませることができ、旅館のような(旅館以上かも)のサービスを受けることができました。

お寺にいる若いの皆さんが、笑顔で声をかけてくれますし、お世話をしてくれるので、滞在中とても気持ちよく過ごせました。

一人宿泊でしたが、一人にはもったいない広さ。さらに広めの部屋に空きができて、移動まで勧めてくださいました(ここで十分くつろげました)。壁で仕切られた個室で鍵もかかります。

一人宿泊でしたが、一人にはもったいない広さ。さらに広めの部屋に空きができて、移動まで勧めてくださいました(ここで十分くつろげました)。壁で仕切られた個室で鍵もかかります。

 

肉・魚がなくてもここまでできる満足の精進料理

宿坊で楽しみにしていた「精進料理」は、しっかり満足できる内容でした。

夕食でまず驚いたのは、もちろんの各部屋食で僧侶の方が配膳をしてくれるのですが、三段のお膳で多種の料理が運ばれてきたことです。
私は勝手に机の上に並べられるものだと思っていたので、部屋食でしかも畳の上にお膳で食事をするのはかなり久しぶりだなと、この時点で満足度が高まっています。

こんなに品数が多く、しかもお膳形式だとは思っていませんでした。

こんなに品数が多く、しかもお膳形式だとは思っていませんでした。

肝心の料理の内容は、高野山特産の「高野豆腐」「ごま豆腐」はもちろん、こんにゃくの刺身から、野菜の天ぷら、湯葉のお鍋、甘味の麩まんじゅうまでのフルコースで、肉や魚を使わなくてもここまでの料理をそろえることができることに、二度目の驚き。
材料が材料なので全体的にあっさりめの味付けなのですが、なぜかご飯がすすみまくり、おひついっぱいのご飯を完食してしまいました。

つきだし、刺身、揚物、鍋、お椀と完成度の高いフルコースでした。

つきだし、刺身、揚物、鍋、お椀と完成度の高いフルコースでした。

 ちなみに、夕食時に別料金でお酒を注文することもできます(私は飲みませんでしたが)。
お寺での食事なので、お酒はないのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「般若湯(はんにゃとう)」といって、酒を薬として飲む、また「般若=智慧(真実を悟り見抜く)」のわきでるお湯として飲む、という考え方もあるそうで、お酒は絶対ダメということではないようです。
修行僧でもなければここまで深く考えることもなく、宿坊の食事をお酒もたしなみながら楽しむのがよいと思います。
ビールやら、日本酒やら、焼酎やら、一通りラインナップされていました。
遍路中に宿坊に泊まったときにも、お酒の注文は可能でしたし、お酒が遍路話を盛り上げる薬にもなっていたようなことも思い出しました。

また、翌日の朝食ももちろん精進料理なのですが、三度目の驚きは「肉もどき」です。
明らかに肉の食感の煮物が出ていたのですが、これは大豆で肉に似せてつくったものなんだそうです。
一瞬、朝食はさすがに肉を使わないと満足してもらえないと諦めているのかと思ってしまいました。

「町石道」の歩き効果か普段よりも空腹で、ご飯がすすむおかずで何杯もおかわりをしてしまいました。

「町石道」の歩き効果か普段よりも空腹で、ご飯がすすむおかずで何杯もおかわりをしてしまいました。

これが「肉もどき」で、見た目は完全に肉そのもの。甘辛く甘露煮にしてあって、食感がとてもよかったです。

これが「肉もどき」で、見た目は完全に肉そのもの。甘辛く甘露煮にしてあって、食感がとてもよかったです。

こんな食事を毎日していたら健康的に痩せられるだろうなと思いながら、自分でこんなに多種の料理は揃えられないとあきらめるのでした。

 

めずらしい御本尊「大随求明王」

朝は宿坊の醍醐味でもあるおつとめに参加します。
ひんやりした空気が気持ちのよい本堂で6時30分からおつとめで、この日は30名ほどの宿泊者参加で、大勢がひしめき合うお参りとなりました。
外国人の宿泊者もいらっしゃって、しっかり正座をされ、真剣にお経を聞いていました。

「成福院」の御本尊はたいへんめずらしい「大随求明王(だいずいぐみょうおう)」さまで、祈願者の求めに随(したが)ってくださるやさしい明王様とのことです。
本堂内の貴重な仏像の数々も見学させていただきました。

このお寺はビルマ戦没者を弔う「摩尼宝塔」でも有名で、前住職が悲惨なビルマ戦の体験者で、その縁で供養を続けられているとのことです。
「奥の院」への参道にも「パゴダ塔」を建立されています。

立派な八角形の「摩尼宝塔」はお寺の目印にもなります。ステンドグラスと大理石の内部を見学も可能。

立派な八角形の「摩尼宝塔」はお寺の目印にもなります。ステンドグラスと大理石の内部を見学も可能。

「壇上伽藍」と「奥の院」のちょうど真ん中ほどの「蓮華谷バス停」目の前の「成福院」です。

「壇上伽藍」と「奥の院」のちょうど真ん中ほどの「蓮華谷バス停」目の前の「成福院」です。

 

とにかく僧侶の皆さんの心遣いがありがたい快適で満足な高野山「宿坊」体験になり、お礼参りがより思い出深いものになりました。

 

【寺名】  高野山 成福院(こうやさん じょうふくいん)
宗派: 高野山真言宗
本尊: 大随求明王
真言: おんばらばら さんばら さんばら いんじゅろや びしゅだに うんうん ろろしゃれいそわか
住所: 和歌山県伊都郡高野町高野山593
電話: 0736-56-2109

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。