高野山お礼参りの中継地として和歌山市に立ち寄る人が多いですが、和歌山のご当地グルメといえば「和歌山ラーメン」です。和歌山市の中心繁華街「新内(あろち)」に店を構える「アロチ 本家 丸高」で元祖の味を堪能しました。
高野山お礼参りの中継基地「和歌山市」
四国遍路を無事結願した後は、徳島港から南海フェリーで和歌山港に渡り、和歌山市を経由して高野山へのお礼参りに行く方が多いと思います。
南海フェリーには、フェリー乗船と高野山までの電車がセットになったお得な切符がありますので、このルートを選択される方は以下の「好きっぷ2000」を活用されるとよいと思います。
【好きっぷ2000(南海フェリー)】
徳島港→和歌山港(南海フェリー)+ 和歌山港駅→高野山駅(南海電鉄)のセット券
http://www.nankai-ferry.co.jp/nankai-special/skip2000.html
和歌山港は和歌山市の中心市街地から約3kmほどの距離にあり、南海電鉄の「和歌山港駅」や、市街地行きのバスも通っていて交通の便がよいので、和歌山市街地に観光に立ち寄るのもオススメです。
私は半日丸々観光をしてしまいました。
徳川御三家「紀州徳川家」の居城として有名な「和歌山城」や、少し足をのばせば、万葉集に詠まれた風光明媚な「和歌の浦」、西国三十三ヶ所第2番札所「紀三井寺」など、観光名所があります。
和歌山観光の様子はTwitterにて実況中継しておりましたので、ご興味ある方は以下アカウントの2015年4月11日のツイートをご覧ください。
名所もよいですが、観光にご当地グルメは外せません。
和歌山といえば、もちろん「和歌山ラーメン」ということで、中心繁華街「新内(あろち)」に店を構え、元祖といわれている「アロチ 本家 丸高(あろち ほんけ まるたか)」にうかがいました。
戦前の屋台発祥の「和歌山ラーメン」
和歌山ラーメンのルーツは、戦前までさかのぼります。スープの材料になる豚骨・鶏がら・魚介類などが仕入れやすかったことや、醤油の産地が近くにあったことから、「豚骨ベースのスープで醤油味」の現在も続く味が屋台で供されていたとのことです。
戦後も、屋台の味として地元の人達に親しまれ、市街地に走っていた路面電車(1971年廃線)の拠点だった堀北の車庫周辺に多くの屋台が出店していたとのことで、ルーツの味を引き継ぐお店を著名なラーメン評論家が「車庫前系」とよんだりもしたそうです。
ちなみに、和歌山ラーメンが全国的に有名になるきっかけになった「井出商店」は、ルーツの製法とは違う手法だそうで、昔からの和歌山ラーメンとは違う味のようです。
うかがった「アロチ 本家 丸高」は、屋台発祥の元祖のお店といわれていて、市内に多くののれん分け店舗もあります。
繁華街「新内(あろち)」に店があり、営業時間が夕方から深夜ということもあり、私がうかがった21時頃にはお酒を飲んできたであろう人達で混雑していて、行列までできていました。
そんな中で、一人でカウンターに座り、黙々と味わったのがこの一杯「中華そば(大盛)」
「中華そば」を絵に描いたらこれになるっていう見た目で、味も昔懐かしい味そのもの。
ただし、豚骨のこくがしっかり出ていて、醤油の香りも効いているので、「あっさり」という表現にはならない深みがあります。
それでいてまったくしつこくなく、細めの柔らかい麺でもあるので、するっといけちゃう感じで、お酒の締めに人気があるのがよくわかります。
チャーシューも醤油の香りがしっかりついていながら脂は少なめの、かみしめると味が出てくるタイプで、スープや麺に調和しています。
そして、こういう中華そばに胡椒が合いまくります。
元々少しの胡椒がかかった状態で出てきますが、途中でたっぷり追い胡椒をして、胡椒辛さのアクセントを加えると、味の変化も楽しめて、食べ応えも増します。
現在は屋台ではなく店舗になっていますが、これを屋台で食べていた人達は、更に店の雰囲気の味もプラスされていたのだと思います。
屋台の名残か、メニューに「おでん」もあって、私は注文しませんでしたが「餃子」も人気のようで、ここで、おでんと餃子をつまみにもう一杯といってから、中華そばを頼む人も多いようです。
和歌山に訪れた際には、ぜひ昔の屋台の雰囲気を感じながら和歌山ラーメンの元祖を味わってみてください。
ちなみに、車庫前系とは別系統の有名人気店「丸三(まるさん)」にも、無謀なラーメン店はしごをしてしまいましたので、以下記事もぜひご覧ください。
豚骨スープがパンチの効いた「和歌山ラーメン」の人気有名店【丸三(まるさん)】
さらに、追加情報として、和歌山市内宿泊は「ワカヤマ第1冨士ホテル」に宿泊しました。
南海電鉄「和歌山市駅」からすぐでアクセスがよく、リーズナブルで安心なビジネスホテルで、100円で借りられるレンタサイクル(三段変速付のママチャリでした)が重宝して一日中使い倒させていただきました。
参考にホテルの情報もリンクを貼っておきます。
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店名: | アロチ 本家 丸高(あろち ほんけ まるたか) |
営業時間: | 17:30~翌3:00 |
定休日: | 日曜、年末年始 |
住所: | 和歌山県和歌山市友田町2-50 |
電話: | 073-432-3313 |