新居浜市と四国中央市の境目は、昔の関所跡「関ノ戸峠」です。峠の登り坂途中の「コーヒーハウスホットワン」で名物の「霜降和牛コロッケ」でがっつりパワーチャージしました。
昔の商店街から現代の巨大工場へ
64番札所前神寺の参拝を終え、西条市から新居浜市に入り、「旧讃岐街道」をひたすら東に進み、有名な善根宿「萩生庵」でひと休みさせていただきました。
※「旧讃岐街道」と「萩生庵」の様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。
【西条市→新居浜市】お接待ロード「旧讃岐街道」沿いには有名な善根宿「萩生庵」
萩生庵から2kmほど進むと、旧街道がいきなりアーケード商店街になっています。
ここ喜光地商店街は、ネットで見つけた資料によると、昭和初期までは飲み屋・旅館・料理屋・置屋・遊技場がある新居浜の繁華街・遊興地で、遍路宿も数軒あったそうです。
時代の流れをもろに感じてしまう光景でした。
さらに進んで、国領川を渡り、旧街道から国道11号に合流します。
ここで見つけたのが、愛媛県でたびたび見かけたお菓子屋さんの本社工場です。
糖分補給に工場直売コーナーなんかがないかと探ってみたのですが、ここで小売りはしていないようでした。
衰退した昔の商店街を通った直後に、現代型の大きな工場を見ると、時代の流れ・商売の変化をもろに感じる新居浜市の道のりです。
新居浜市と四国中央市の境目は「関ノ戸峠」
「ハタダ」の本社工場があるところから、道に少しずつ傾斜がついてきたなと思っていたら、ここからはゆるやかな登り坂が続く、峠越えの道だったのです。
ここ関ノ戸(せきのと)峠は新居浜市と四国中央市の境目で、その名のとおり江戸時代には関所があり、お遍路さんや金毘羅参りの参拝者、商人などの往来が盛んだったそうで、茶屋や宿が立ち並んでいたそうです。
峠の頂上は標高160m、坂の下からは標高差約90mを距離1.5kmほどで登っていきます。
急角度の坂道ではありませんが、国道をだらだらと登っていく、地味につらい峠越えです。
私がここを訪れたのがちょうどお昼時で、峠を越えないと昼ご飯にありつけないと気持ちが折れそうになっていたところで、目に飛び込んできたのが下の写真の垂れ幕です。
峠道には、昔風のドライブインをよく見かけますが、すたれていたり、閉店して建物だけだったりが多い中、このお店の駐車場にはたくさんの車が止まっていて、店内も地元の人らしきお客さんがけっこう入っています。
体力的にも精神的にも休憩食事必須状態だったので、勇気を出して入店です。
お肉ごろごろの「霜降和牛コロッケ」のボリューム満点定食
当然のことながら、店の前で見た「霜降和牛コロッケ」を注文しようと思って入店したわけですが、メニューを見てみると以下の写真のような感じです。
メニューを数分ながめて、迷いはしたのですが、ここは初志貫徹で「コロッケ」にしましたが、空腹だったこともり「からあげ」とのセット定食にしました。
待つこと数分で、定食が到着です。
空腹歩き遍路にはありがたいボリュームで、しかも小鉢やサラダで栄養バランスも良さそうな定食です。
これに惹かれて入店した「霜降和牛コロッケ」は、期待以上の美味で、個人営業の喫茶店(定食屋)ではなかなか出てこないレベルの逸品だと思いました。
そして、意外にヒットだったのが、このドレッシング。
この質と値段であれば、地元の人にも人気があるのがよくわかります。
私は、この遍路旅ではあえて地域の特色があるものをなるべく食べるようにしていて、このサイトでご紹介している食事もほとんどが「ご当地グルメ」なのですが、このお店はご当地ジャンルではないものの、特にお気に入りのお店になったので、ご紹介させていただきました。
昔の関所の茶屋の名残だと思えば、歴史を感じるのにもよいかもしません。
「関ノ戸峠」越えで心が折れそうになったときには、栄養補給とホッと一息でパワーチャージしてみてください。
店名: | コーヒーハウスホットワン |
住所: | 愛媛県新居浜市船木713-1 |
電話: | 0897-40-1888 |