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12番焼山寺を打ち終え、13番大日寺へと向かう途中の「神山町」に、京都からの移住者で、イベントプランナーで料理人でもあるオーナーが運営する宿「WEEK神山」があります。地方における新しいライフスタイルが感じられる宿です。

 

12番札所焼山寺下山すぐにある長期滞在可能な宿「WEEK神山」

お遍路さんが泊まる宿の歴史やオーナーの思いについてインタビューする遍路宿紹介シリーズ。今回は、徳島県神山町にある「WEEK神山(ウイークかみやま)」をご紹介します。

お話を伺ったのは、オーナーの神先岳史(かんざきたけし)さん。京都出身の神先さんは、2011年に神山町で開催された「神山塾※」に参加する形で徳島に移住。その後は自身の飲食店経験を活かし、徳島県内で地元食材を使ったグルメ開発やイベントプロデュースなどを手掛け、経営を引き継ぐ形で2018年2月にWEEK神山のオーナーとなりました。

その神先さんに、宿のことやお遍路さんのことなどをお聞きしました。

※神山町に滞在しながら、自分らしい暮らし方、働き方を考えるための地域滞在型職業訓練。

WEEK神山オーナー神先さん

オーナーの神先さんは地元グルメのメニュー開発なども手掛ける料理人です。

 

全室リバービューの開放的な部屋で「新しい生活/仕事のスタイル」を体験

徳島県神山町は、アートを使った活性化事業や雇用創出と移住促進など、全国的にみても「地方創生」の成功事例とされている町です。そのため多くの視察者が訪れるようになり、その受け皿として2015年にWEEK神山が作られました。

神山町の活動について参照 in kamiyama ホームページ: https://www.in-kamiyama.jp

WEEK神山には、神山町に滞在しながら仕事をする「stay&work」というコンセプトがあり、近隣にはコワーキングスペースもあるなど、新しい生活/仕事スタイルを感じさせる宿。12番札所焼山寺から13番札所大日寺に向かう遍路道沿いにあることから、お遍路さんの利用もあります。

全ての部屋が、清流・鮎喰川(あくいがわ)を望むリバービューで、モダンで清潔感のある部屋に心も解放されます。

WEEK神山 神先さんと部屋

部屋は壁一面が窓になっていて、鮎喰川と神山町の山並みが見えます。

week神山 共用ラウンジ

古民家をリノベーションした母屋が共用ラウンジ。宿泊者への対応は「自然体」であるよう努めているそう。

 

新しい地方のライフスタイルを求める人・祈りを求める人

神先さんいわく「WEEK神山に泊まるお遍路さんはそんなに多くはない」とのことですが、”地方での新しい暮らし”を発信している土地柄のせいか、「泊まる人は、地域の面白いもの、新しいものを求めている人が多い印象がある」そうです。

WEEK神山 共用ラウンジ 書籍コーナー

共用ラウンジの書籍コーナーには、移住や地域の活性化、仕事づくりの本がならびます。

そして、神先さんはあるお遍路さんの話をしてくれました。

「すごく活動的な男性が泊まってくれた時がありました。外国人の宿泊客とも積極的に英語で会話するなど、仕事もできるだろうと想像させる人です。その人が『子供が不登校になった』と話してくれました。今まではなんでも自分で解決してきたし、やれないことはないと思っていたけど、子供のことはどうにもできなかった。そのときに『祈ること』を知ったと。そして祈るために四国遍路をまわっていると話してくれました。」

「その話はとても印象的でした。なんでも自分で解決してきた人が、自力では解決不可能なことに出会い、祈りにたどり着く。お遍路さんは、それぞれいろんな思いで歩いているんですね。」

緑の中のWEEK神山

山間の緑の中で溶け込むように建つWEEK神山。

また、神先さんご自身も「祈り」を大切にしていると言います。

「ここのキッチンでも火の神様を祀っているし、子どもの送り迎えのときにも、途中にある神社には必ずお参りしていて、それが日課になっています。日常に祈りがあると、心が落ち着くというか、すごくいいですよね。」

素直な言葉で「祈りは大切」と話してくださった神先さん。その言葉を聞いて、私自身も家の近くの氏神様にお参りしたい気持ちになりました。

日常で祈りについて語られることは少ないかもしれませんが、心の中で大切にしている人は少なくないと思います。四国遍路もまさに「祈りの旅」。神先さんのお話をきっかけとして、一人一人のお遍路さんが抱く大切な祈り・願いに、改めて思いを馳せる取材となりました。

 

【「WEEK 神山」 基礎情報】

名 称 WEEK 神山
宿の形態 ホテル
住所 徳島県名西郡神山町下分地野57

「WEEK神山」の詳細情報とご予約はこちらから↓
四国宿泊予約サイト「お遍路さん家」【WEEK 神山

 

「うちの夜ご飯を喜んでくれる人は多いので、最初の難所(焼山寺の遍路ころがし)を乗り越えたご褒美として食べていただきたい。」と語る神先さん。この他、食の交流イベントなど興味深い話もたくさん聞けたので、関心のある人は神先さんに聞いてみてください。共用ラウンジに神山町以外の特産品もあって面白いですよ。

 

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廣瀬美音子

札幌で生まれ育ち、東京にて都市計画コンサルタントに従事。結婚を機に香川に移住し、地方自治体勤務などを経て、2019年から株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)に入社。お遍路文化を通じた新しい四国の楽しみ方を模索しています。日本酒とワインが好き。