【海の駅とろむ「ぢばうま八」】室戸を代表する魚「金目鯛」を煮つけでいただく

高知県といえば「かつおのたたき」が有名ですが、室戸を代表する魚といえば「金目鯛」なのです。深海に棲む高級魚を、「海の駅とろむ」で手軽にいただくことができました。

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室戸にて久々のまともな食事にありつく

室戸岬への果てしない歩行をようやく制覇できて、24番札所最御崎寺の納経を済ませ、25番札所津照寺のある室戸市街に向けて進んでいきます。
23番札所薬王寺を出発してから、ひたすら海岸線の国道55号を進んできましたが、沿道には食事ができる店はとても少なく、私は「鯖大師」「佐喜浜」の2泊が野宿だったので、思い返してみると、ちゃんとした食事を3日ほどとっていなかったように思います。
旅館や民宿に宿泊するなら朝食・夕食は心配ないと思いますが、室戸までの道のりは食料・飲料をしっかり確保して進む必要があります。

室戸市街近くまでくると、久々の「街」なので、食事や買い物ができます。私がここでの昼食に選択したのは、室戸を代表する魚「金目鯛」です。
高級魚なので、歩き遍路には手を出しづらいイメージでしたが、手軽に味わえたのが「海の駅 とろむ」内のレストラン「ぢばうま八」でした。

海の駅とろむ ぢばうま八 外観

久々の飲食店に、迷わず、ちょっと興奮しながら入店しました。店内は広々で机席と座敷席があるので、ゆっくりくつろげます。

 

室戸の深海が育む「金目鯛」

室戸岬の地形は特殊で、西側の海岸は三段の階段状に海成段丘地形が発達し緩斜面になっていますが、東側は海に急角度で落ちるような断層崖になっていて、そのため東側は比較的近い距離で深海資源にたどり着くことができるそうです。
この地形ゆえに深海の研究拠点にもなっていて、ここで取水する「室戸の海洋深層水」は全国的にも有名です。

ということで、深海魚の金目鯛の優良な漁場にもなっていて、港から近い距離で漁ができるため、時間をかけずに新鮮な状態での水揚げが可能で、西日本随一の漁獲高をほこるとのこと。
ここまでは、美しい景色を楽しんできた室戸の海ですが、この海が育んだ魚を食べないわけにはいきません。

ぢばうま八に入店して、まず目に飛び込んできたのは、これを頼むべしとアピールしまくる手書き看板。

海の駅とろむ ぢばうま八 メニュー

これだけアピールされたら、これにしちゃいますよね。金目鯛を食べると決めての入店だったので、迷わず「金目煮付定食」を選択。

金目鯛はやっぱり煮付けでしょってことで丸一匹がどんと出てきて、刺身で違う味まで楽しめる「金目煮付定食」はお得感がありました。煮付けは淡泊な白身にしっかり味がついていて、身がほろっと崩れる感じでご飯がすすみます。ご飯はもちろん大盛りにしてもらいました。
刺身は、また全然違う食感で、ほどよい弾力があって、甘味を強く感じました。

海の駅とろむ ぢばうま八 金目煮付定食

思ったよりあっさりで、脂たっぷりという感じではなく、さっぱりいただきました。

 

海洋深層水の足湯や、干物・かつおのたたきの体験もできる「海の駅とろむ」

レストランぢばうま八がある「海の駅とろむ」は、土日祝日限定ですが、海洋深層水の「足湯」を無料で利用することができたり、予約制ではありますが干物とかつおのたたきを自分で作る体験ができるそうです。
歩き遍路にはハードルが高い条件ではありますが、タイミングがあえば、体験してみるのもおもしろいかもしれません。

海の駅とろむ 海洋深層水足湯

平日訪問だったので、もちろん空っぽの「足湯」。確認だけしておきました。

海の駅とろむ いかの干物

その場で干していたイカはなかなかおいしそうで、でも買っていってもどうやって食べるか思いつかず断念。

 

それぞれの土地の食べ物を味わうのも歩き遍路の醍醐味です。室戸では景色と海産物で、海を味わい尽くしましょう。

 

施設名:  海の駅 とろむ レストラン「ぢばうま八」
営業時間(レストラン): 11:00~17:00(ラストオーダー)
定休日: 水曜
住所: 高知県室戸市室戸岬町6810-152
電話: 0887-22-2176
施設HP: http://www.muroto-dc.jp/toromu/

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この記事を書いた人

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。