83番札所一宮寺では、お遍路女子に人気のカラフルで可愛らしい風車や傘みくじがお迎えしてくれます。お寺オリジナルの「mikke mamori」は、木に穴があいた珍しい形をしていて、その使い方にも注目です。
美しくて可愛らしい境内
83番札所一宮寺は、日本に仏教が伝来してから160年ほどたった701年~703年の間に、義淵僧上によって創建されたと伝わっています。その頃は大宝寺と呼ばれていましたが、諸国に一宮が建立された際に讃岐の一宮の別当寺となりました。その後、行基菩薩によって一宮寺に改められたとされています。
一宮寺の境内には、お遍路女子にも人気の美しく可愛らしいポイントがあります。
カラフルな風車と傘みくじ
よくお手入れされた美して可愛らしい境内で、特にアクセントになっているのが、カラフルな風車や傘です。
また、「傘をひらくように、幸せをひらく」という素敵なコンセプトの一宮寺オリジナルおみくじ「傘みくじ」もあります。普段使う傘を開くように、そっとおみくじを開いてみると、雨をはじく部分に結果が書かれています。開いたおみくじは、境内の「傘みくじの木」に吊るしておくことができます。白やピンク、水色、紫などの色とりどりの傘が木に吊るされています。
幸せを見つけるお守り「mikke mamori」
傘みくじと並んで、一宮寺オリジナルでお遍路女子の人気を集めているお守りがあります。
香川県産のヒノキを使っており、ほのかな木の匂いに癒されるカード型のお守りです。
なぜこのような名前かというと、「わたしの幸せ“みっけ”た」という讃岐弁が由来なのだそうです。身近な幸せを見つけ(みっけ)、肌身離さず身に付けて(みっけ)ほしいという思いが込められた幸運守りとのこと。
使い方もユニークで、自分の大切なものや人などをこのお守りに開いた穴にかざして覗き、その様子を撮影した写真を自分だけのお守りとして使う、という使い方がおすすめなのだとか。
お守りそのもの持ち歩いたりすることでももちろんご利益があります。紐も一緒に入っているので、お好みのところにつけて肌身離さず持ち歩くことができますよ。
春には、満開の桜をイメージした「さくら柄」。夏には、7月土用の丑の日に健康を願って行われる、「きゅうり加持」にちなんだ「きゅうり柄」。秋には、お寺の山門脇の隠れスポット「石のとんぼ」にちなんだ「とんぼ柄」。そして冬には、新年のお願いごとをする護摩とかけた「胡麻柄」。季節それぞれの風景やお寺の行事と関連した限定の柄は、どれも乙女心をくすぐるものばかり。通常柄はもちろん、期間限定の柄も全て集めたくなってしまいました。
風に舞う風車や、木々の緑とカラフルな彩りのコントラストが美しい傘みくじなど、可愛らしくて和やかな雰囲気で満たされている一宮寺。私は、いつ訪れても、その優しい空気に心癒されます。訪れた全ての方を受け入れ、癒しを与えてくれる一宮寺であなただけの幸せを見つけてみませんか?
【83番札所】 | 神毫山 大宝院 一宮寺(しんごうざん だいほういん いちのみやじ) |
宗派: | 真言宗御室派 |
本尊: | 聖観世音菩薩 |
真言: | おん あろりきゃ そわか |
開基: | 義淵僧正 |
住所: | 香川県高松市一宮町607 |
電話: | 087-885-2301 |