【松山城】紅葉の名所の魅力・見どころ・見頃を徹底紹介

愛媛県松山市にある「松山城(まつやまじょう)」は、日本全国に現存する12天守のうちのひとつを有する連立式平山城の名城です。豊かな自然を有し、四季折々の景色を楽しめますが、特に秋の紅葉の名所で、多くの見物客が訪れます。

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松山城とは

愛媛県松山市の中心市街地にある「松山城(まつやまじょう)」は、関ヶ原の戦いが終わり、江戸時代が始まる慶長7年(1602年)に、戦国大名・加藤嘉明(かとうよしあき)が築城に着手し、約四半世紀をかけて完成した城郭です。

平野にある丘陵に築かれた「平山城(ひらやまじろ)」に分類され、江戸時代の天守が現存するほか、複雑な造りの多くの城郭建造物が国の重要文化財に指定されていて、史跡として非常に価値の高い城郭遺構です。

松山城_天守

大天守・小天守・櫓が多聞櫓でつながれた連立式天守が現存しているのは希少です。

松山城_構造

敵の侵入を防ぐために櫓や門が複雑に組み合わさって迷路のようになっている様子を現在でも見ることができます。

松山城_石垣

地形に沿って積まれた曲線美が特徴の高石垣も有名です。

松山城の天守があるのは標高132mの城山の頂上で、木々が生い茂る城山の自然環境や、松山市中心市街地を一望できる景観も素晴らしく、松山市を代表する観光地のひとつになっていて、年間を通してたくさんの観光客が訪れています。

松山城_天守_眺望

内部拝観が可能な松山城天守からは、松山市街地や遠くには瀬戸内海までを見渡すことができます。

豊かな自然環境を有し、四季折々の風景が楽しめる松山城ですが、特に秋の紅葉が美しいことで知られています。

本記事では、松山城の紅葉の魅力・見どころ・見頃などを詳細に紹介します。

 

松山城の紅葉の魅力と見どころ

松山城の紅葉の最大の魅力は、カラフルに色づく多種多様な植物と、歴史浪漫あふれる城郭建築とのコンビネーションです。

まずは、やはり松山城のシンボルである天守と紅葉のコラボレーションを外すわけにはいきません。

松山城_紅葉_天守

石垣が紅葉に包まれる様子と、城郭と色づいた木々とのコンビネーションが見ものです。

また、天守が建っている本丸は広場になっていて、紅葉する木が点在しているので、散策しながらいろいろな城郭建築と紅葉のコンビネーションを楽しむことができます。

松山城_紅葉_本丸

本丸を散策して、お気に入りの紅葉フォトスポットを見つけてください。

松山城_紅葉_本丸_松山市街地

本丸から見下ろすことができる松山市街地と紅葉のコンビネーションもおすすめです。

また、城山の麓から松山城を見上げる景色も素敵です。
堀に囲まれたかつての三之丸は、現在は都市公園として整備されていて、広々とした気持ちの良いスペースから、松山城を見上げることができます。

松山城_紅葉_城山公園_二之丸

城山公園からは史跡庭園公園として整備されている二之丸が目の前に見えます。

松山城_紅葉_城山公園_城山

城山公園からは色づく城山の全体感を見ることができます。

 

松山城の紅葉の見頃

松山城の紅葉は、例年11月に入ると徐々に色づき始め、11月中旬頃から下旬頃に見頃を迎えることが多いです。松山城は平野部にあるので、紅葉が見頃は市街地が色づく頃と同様の時期です。

ただし、気候条件や年によって変動がありますので、訪れる前には最新の情報をチェックしてください。紅葉の進行は、一般的に気温の変化に大きく影響されます。秋が深まり、朝晩の冷え込みが強くなると、紅葉が一気に進みます。

色づき始める前の緑豊かな時期や、徐々に色づき始め、緑と赤・黄が混ざり合う時期も美しいので、秋シーズンに複数回訪れて、それぞれの時期の風景を楽しむのもおすすめです。

また、日中と夜間の寒暖差が特に大きい時期に紅葉のピークが訪れるので、この時期は最も鮮やかな紅葉を楽しむことができるとされています。また、朝の光が差し込む時間帯や、夕方の柔らかい光が紅葉を照らす時間帯は特に美しいので、これらの時間帯を狙うと良いでしょう。

 

松山城への公共交通機関でのアクセス

松山城は松山市中心市街地にあるので公共交通機関でのアクセスが便利です。
松山市街地の鉄道のターミナル駅であるJR松山駅といよてつ松山市駅からそれぞれ、いよてつ市内電車で約10分の大街道駅が松山城の最寄駅です。大街道駅から徒歩約5分で城山麓の松山城入口にたどり着きます。

天守がある本丸へは、徒歩の登山道がいくつかあり、距離約700mの間に標高差100mを登るなかなかの急傾斜の道のりで、一般的なペースだと約30分程度かかります。

徒歩登山以外の選択肢として、ロープウェイとリフトが設置されています。
ロープウェイは約3分、リフトは約6分で、城山麓から本丸にたどり着くことができます。
ロープウェイでは乗務員さんの案内を聞くことができ、リフトは天気が良い日であれば風が気持ち良い空中散歩を楽しむことができるので、お好みの手段を選んでください。

松山城_ロープウェイ・リフト

武士が苦労して登ったであろう城山を、ロープウェイ・リフトだとあっという間に登りきることができます。

 

松山城への自家用車でのアクセス

松山城への自家用車でのアクセスは、松山自動車道・松山ICから約5km、約20分です。
松山城の専用駐車場は城山の麓に普通車12台分しか用意されていないので、満車の場合は周辺のコインパーキングを利用する必要があります。

自家用車で松山城にアクセスした場合も、麓から本丸までは徒歩もしくはロープウェイ・リフトで登山する必要がありますのでご注意ください。

 

松山城訪問時の注意事項

松山城は市街地のロケーションで、本丸は山の上にあるとはいえそれほど標高は高くありませんが、秋の時期は朝晩の冷え込みが強くなることが多いため、防寒対策をしっかりと行うことが重要です。脱ぎ着しやすいはおりものやマフラー、手袋、携帯用カイロなどを準備しておくと安心でしょう。
また、城内は未舗装で凹凸のある場所や石段などもあり、特に雨の日や落葉時期は足元が滑りやすくなりますので、履き慣れた歩きやすい靴で散策されることをおすすめします。

秋の松山城は紅葉狩りのお客さんでたいへんにぎわいますので、礼儀作法や他の訪問者への配慮を忘れずに、松山城の紅葉を楽しんでいただければと思います。

 

松山城の紅葉は、カラフルに色づく木々と歴史浪漫を感じる城郭建築とのコンビネーションが魅力です。松山城・城山は広大なので、訪れる場所や見物する角度によって、紅葉のいろいろな表情を見ることができるでしょう。見頃の時期に訪れると、心を打つ美しい紅葉を存分に楽しむことができます。秋の訪れを感じながら、松山城で特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※愛媛県の紅葉の名所を以下リンクの記事でまとめてご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

愛媛県の紅葉の名所3選(石鎚山、古岩屋、松山城)

※松山城に関しては、以下リンクの記事でもご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

【松山城】全国屈指の複雑な造りと現存12天守のひとつである希少な連立式天守

【城山公園】史跡・松山城跡に広がる広大な市民の憩いの場で桜の名所

 

【「松山城」 地図】

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この記事を書いた人

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。