四万十町窪川地域で栽培されている「仁井田米」は全国にも名を知られつつあるブランド米。この米を食べて育った「米豚」を、この米の麹を使った「じんさい味噌」で味付けした、窪川づくしの丼を「道の駅あぐり窪川」でいただきました。
四万十川の上流で育つブランド米「仁井田米」
この日は土佐久礼手前の遍路小屋に宿泊させていただき、朝から大坂遍路道で七子峠に越えて、高岡郡四万十町に入ってきました。
四万十町中心街に入っていく国道56号沿いに私の大好きな「道の駅」を発見し、迷うことなく「道の駅 あぐり窪川」に突入です。
四万十といえば、なんといっても最後の清流「四万十川」が思い浮かびますよね。
豊かな自然が残っていて、水と土に恵まれていることで、優良な農産物の生産が盛んで、なかでも窪川地域で栽培される「仁井田米(にいだまい)」は、標高230mの高地であり盆地である地形や、昼夜の寒暖差が大きい気候条件も相まって、香り高い良質米として全国にも名を知られつつあるブランド米なのです。
贅沢にもこの米を食べて育った豚がいるそうで、その名も「米豚(こめぶた)」
さらにこの米の米麹を使った、地元窪川産大豆100%の伝統のじんさい味噌で米豚を味付けして、香ばしく焼いた肉を丼ぶりにした窪川づくしの「窪川米豚丼」をいただきました。
甘みと香りが引き立つ丼を一気食い
目の前に到着したときから、香ばしく焼かれた肉と味噌の香りが漂い、過剰に食欲を増進してくれました。
実際食べてみても、豊かな香りが鼻に抜け、特筆すべきは「肉の甘み」です。
歯ごたえはしっかりしていて、噛むごとに甘みが湧き出てきて、特に脂身の甘みが強くて、それでいてしつこくはない上質なものでした。
この米豚と、地元のじんさい味噌が合わないはずはなく、しかもそれをつなぐのが丼の下にたっぷりの仁井田米なので、窪川づくしのコンビネーションは、当然のごとく抜群でした。
窪川は農産物の宝庫
ここ「道の駅 あぐり窪川」の「あぐり」は、英語で農業を意味するアグリカルチャー(agriculture)から名付けられているだけあって、前出の産品意外にもたくさんの農産物が生産されていて、それを手軽に味わえるメニューがレストランに豊富にそろっていました。
その一部をご紹介ということで、まずは四万十川の清流のめぐみともいえるうなぎと青さのりを味わえる「四万十清流セット」です。
わたし的に特に気になったのが「鍋焼き米豚カツカレーうどん」です。
カレーうどんにカツをのせるというありそうでなかった感(しかも鍋焼きにしてしまう発想)は、デジャブかと思ってしまいましたが、その理由は以下リンク記事の「カツカレーパン」と「みそカツラーメン」を確認してみてください。
【道の駅キラメッセ室戸】羽根名物「お倉饅頭」と地元老舗ベーカリーの素朴なパン
【豚太郎高岡店】高知のご当地ラーメン(なのか?)「みそカツラーメン」にやっと到達
このメニューを選択しようかとても迷ったのですが、「うどん」は本場讃岐にたどり着くまでは我慢しようと決めていたので、ここでもなんとか踏みとどまりました。
徳島でも、高知でも、うどん屋やうどんメニューがとても多くて(飲食店が少ない地域ではうどんしか選択肢がないこともしばしば)、四国のうどん文化を思い知らされる遍路道でもあります。
その他、直売所にもたくさんの農産物が売られていましたし、パン工房では仁井田米の米粉を使ったパン、アイスクリーム工房では地元農産物を使った珍しいアイスクリームなど、地元の食を堪能できる道の駅あぐり窪川ですので、ぜひ立ち寄ってみてください。
施設名: | 道の駅 あぐり窪川 |
営業時間: | 8:00~18:00 |
定休日: | 奇数月第3水曜日(3月のみ末日) |
住所: | 高知県高岡郡四万十町平串284番地1 |
電話: | 0880-22-8848 |
施設HP: | http://www.aguri-kubokawa.co.jp/ |