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「甲山寺」から「善通寺」に向かう遍路道近くにある「宮川製麺所」は製麺所タイプのうどん屋。
さぬきうどん独特のセルフスタイルを体験できるお店で、初めてだと戸惑いますが、優しいおねえさんが教えてくれるのでご安心を。

「甲山寺」から「善通寺」には少しまわり道をして「宮川製麺所」へ

74番札所「甲山寺」の参拝を終え、次の75番札所「善通寺」に向かう途中、遍路道から少しだけ外れたところに、地元の人に長く愛される「宮川製麺所(みやかわせいめんしょ)」があります。
お大師さまが幼少期に泥土で仏像をつくっていたと場所と伝えられる「仙遊寺」のすぐ近くです。

お昼前の時間帯だったのですが、地元の人が次々と入店していきます。看板がなかったら、店舗だとはわからないような外観です。

お昼前の時間帯だったのですが、地元の人が次々と入店していきます。看板がなかったら、店舗だとはわからないような外観です。

うどんの本場である香川県讃岐國では、うどんを製造し、卸や小売で販売している「製麺所」が、その場でも食べられるように「うどん屋」を営業しているパターンのお店があり、ここ「宮川製麺所」もそのひとつです。
この前日に香川県に入り、すでに2軒のさぬきうどん屋でうどんを食べ歩いてきましたが、「製麺所」タイプのお店はここが初めてなので、少々緊張しながらの入店です。
※前日のさぬきうどん2軒「金山うどん」と「きたのうどん」に関する以下リンクの記事もぜひご覧ください。

焼肉屋も営むうどん屋の甘辛脂がうどんにからみつく極上「肉ぶっかけ」【金山(かなやま)うどん[三豊市]】

透き通っただしと細ツル麺に小エビ天ぷらの花開く【きたのうどん[観音寺市]】

 

さぬき式セルフシステムに圧倒される

入店すると、まずお店の様子に驚きます。

うどんをどんどん茹でている作業場があり、そのまわりに釜やら天ぷらやらが無造作に並んでいます。

うどんをどんどん茹でている作業場があり、そのまわりに釜やら天ぷらやらが無造作に並んでいます。

メニューらしき貼り紙には「小140 大210 特280」とだけ書かれていて、どうやって注文してよいのかわかりません。
地元の慣れた方々が次々とうどんを受け取っていくのを横目にどぎまぎしていると、お店のおねえさんが声をかけてくれました。

「何玉にするん?」
「ふた玉で」

暗号のようなやり取りが終わると、作業場のおねえさんがどんぶりにうどんを2玉入れて、手渡してくれました。

次はお湯が沸いている巨大な釜の前に進み、うどんを温めるか聞かれましたが、私は水で締めた状態のうどんをそのままを選択。

隣のこれまた巨大な釜にはかけだしが入っていて、柄杓ですくって自分のどんぶりに投入します。
※後日、ネット情報で知ったのですが、このだしの釜の底には、さぬきうどんのだしの命である「いりこ」が沈んでいて、それをすくってうどんに投入する常連さんもいるとか。

そして、きざみネギをのせて、ショウガを自分ですりおろして投入し、いろいろな揚げ物や練り物が並ぶスペースに進み、中身はよくわからないまま目につくものをうどんの上にのせられるだけのせてできあがったのがこれです。

「大そのまま ちくわ天 赤天 いわし天」です。

「大そのまま ちくわ天 赤天 いわし天」です。

ここまでの工程を優しいおねえさんがつきっきりでエスコートしてくれたのでなんとかなりました。
これぞさぬき式セルフシステム。
さぬきうどん店は「セルフ」のお店が多いのですが、店それぞれで独自のシステムになっているので、初めてのお店では戸惑うことしばしばです。
そんなときは、遠慮なくお店の人に聞くようにしようということを学ぶことができました。

なんとかオリジナルうどんが完成して、お会計をしようとすると、

「先に食べまい(※讃岐弁で「食べなさい」の意味。優しい口調だったので「食べたらいいよ」と意訳)」

の一言。

お会計はどうしたらいいのかわからないまま、おねえさんの指示に従い、うどんを一気にすすりました。
独特のシステムやお店の雰囲気に圧倒されて、正直言うと、うどんの味ははっきりと覚えてはいないのですが、飲むように一気にすすることができる麺に、いりこの風味が香るだしで、飾り気は一切ないけれども、これぞ製麺所の「さぬきうどん」というような王道をいくうどんだったと感じた記憶は残っています。

そして、食べ終わって、自分でどんぶりを返却口に持っていき、いよいよお会計なのですが、この時点では当然のことながらどんぶりは空っぽで、誰が何を食べたかはわかりません。
どうやってお会計をするかというと、もうこれしか方法がない「自己申告」です。
自分が何を食べたかをおねえさんに伝えると(自分が注文したうどんのサイズと、とったトッピングを覚えておく必要があります)、おねえさんが一瞬にして値段を計算してくれます。
本当にこの会計で大丈夫なのか、お客の私の方が心配してしまいましたが、讃岐の人の心の広さを感じるシステムです。

さらに、入店時から私が歩き遍路で、このお店の初心者だということをわかってくださっていたので、会計時にうれしいお接待までいただいてしまいました。

入店からいろいろなことが起こり、長くお店にいたような気もしたのですが、時計を見ると入店からわずか10分少々の出来事でした。

「宮川製麺所」は、お店のシステム・雰囲気と、なにより讃岐の人のあたたかさが印象の残りました。
うどんを食べるだけでなく、「さぬきうどん」を「体感」できる超オススメのお店です。

 

店名:  宮川製麺所
営業時間: 8:00~18:00頃 ※麺終了次第閉店
定休日: 日曜
住所:  香川県善通寺市中村町1-1-20
電話: 0877-62-1229

 

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ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。