宇佐大橋を渡り36番札所青龍寺へ。そこから須崎市まで半島を縦断する形で山と海の間を進む。須崎市手前に現れた建造物が複雑な気持ちにさせる。
走行データその14 35番札所清瀧寺~須崎市
区間距離:37.8km
実質所要時間:146min
平均走行スピード:14.7km/h
獲得標高:214m
36番札所青龍寺までのルート情報
35番札所清瀧寺から、36番札所青龍寺まではほとんどフラットだ。清瀧寺と青龍寺、読みは違えど、漢字が酷似しているのには何か理由があるのだろうか、などと考えながら県道39号を南へ進む。
宇佐町へ差し掛かる手前あたりで、塚地坂トンネルというトンネルを通過する。かなり長いトンネルだが、入り口に長さの表示が無い。いずれにしても、前後ライトを点灯する準備が必要だ。北から南へ進むと進行方向右側に歩道があるため、十分に気をつけて道を渡り、歩道を走るのが一番安全だ。
トンネルを超えると宇佐町という小さな町に入り、その後、青龍寺を訪れるために宇佐大橋を渡る。昔は橋がなかったため、弘法大師さんと他のお遍路さん達はこの海峡を船で渡っていたようだ。橋は歩きお遍路さん達も使う歩道がこちらもなぜか進行方向右側にある。そこを通って渡る。橋からは広がる土佐湾が見えるため、天気が良ければ気持ちいいポイントでもある。
その後、海沿いを進むと向萩の浜や竜の浜という小さい浜沿いを通るので、ここで時々休憩を取ることも可能だ。竜の浜の裏手に、青龍寺へ続く横道がある。横道は少し野性味ある緑に包まれた。雑草や木があまり管理されてない野原や森を抜ける道となっていて、これはこれで情緒を味わえた(2020年10月7日現在)。
須崎市入口の面白い建造物
青龍寺でお参りを終え、須崎市までは約23km。宇佐大橋を再度渡り、県道23号、須崎仁ノ線を西向きに走る。浦ノ内湾の内海沿いを走るため、進行方向左側に海、右側は山、その合間を自転車で抜けていくのは自然をしっかりと感じることができとても気持ちのいいルートだ。
須崎市に近づくと、チューブやポールで構成されたなんだか巨大な生きた機械のような不思議な建造物が目に入った。後に調べてみるとセメント工場だったが、その独特な構造が印象的で、特に美しい自然の中を抜けて来た私にとっては少し怖いような感覚をおぼえた。他方で、あまり工場を見慣れていない私の目にはその構造の持つ造形美がとても興味深いものに思えた。