60番札所横峰寺は四国八十八ヶ所霊場の中では3番目に標高が高い位置にある寺院。登山道途中の黒瀬湖に自転車を置き、そこからはバスを利用して参拝することにした。
60番札所横峰寺までの登山参拝バス旅
60番札所横峰寺は西日本で最も高い山である石鎚山(1982m)に中腹に位置する。修験道の聖地でもある石鎚山へと続くエリアで、なんだかそれだけでも特別な感じがして参拝前から気持ちが高ぶる。
お寺の標高は750mで、四国八十八ヶ所霊場の中では3番目に高地に位置する寺院だ。歩き遍路さんにとっては、山岳寺院札所への厳しい登り道を表現する「遍路ころがし」といわれるルートのひとつでもあるように登山の難所だ。
自転車でこの坂道を登ることもできなくはないが、約600m以上ある急勾配かつ細い道をクライムするリスクをとることを避け、今回は黒瀬湖のほとりから発着する登山参拝バスを利用することにした。
バスは3月1日から12月20日までのみの運行で、冬の期間は運休となることに注意しておいた方が良い。自転車は黒瀬湖ほとりのバス停に停めておくことが可能で、そこでバスを待つことになる。
バス停にはせとうちバスのスタッフさんがひとり常駐していて、荷物を預けていくことも可能。貴重品類については持参し出発する。
気をつけなければならない大切なことがひとつある。この登山参拝バスは不定期運行であり、時刻表が存在しない。人数が集まってから運行するシステムのため、利用を考えている場合には前もってバス会社に連絡するのが得策だ。他のお遍路さん達もバス会社に連絡して、到着時間を伝えているという情報があった。
せとうちバス上の原乗り換え所
電話番号:0897-59-0151
料金:¥1,800 (大人往復)
http://www.setouchibus.co.jp/05jikoku/yokomine/yokomine.htm
横峰寺までのバス旅は、約30分の道のりとなる。くねくねした細い道をひたすら登っていく。一方通行ではないため、向かいから来る車とすれ違うのに苦労するほど道幅が狭く、自転車ではなく今回バスを選んだことが正解だったとあらためて感じた。
途中の景色が綺麗なのは左手方向のため、可能であれば座席は左側に座るのがおすすめだ。ちょっとしたことではあるが、より旅を楽しむためには意識しておいた方が良い旅のテクニックだ。ちなみに下りも特に出発時間は定められていないため、乗客が集合してからの出発となる。
【「せとうちバス横峰寺バス乗換所」 地図】