37番札所岩本寺から始まった足摺岬への果てしない道のりを歩ききり、たどりついた断崖絶壁には白亜の灯台が立っています。ここで年1回開催の「足摺椿まつり」に偶然遭遇し、遍路道中で最も充実した観光時間を過ごしました。
37番札所岩本寺からの80kmの長距離歩行を制覇
37番札所岩本寺から始まった約80kmの足摺岬の38番札所金剛福寺への長距離歩行は、ゴルフ場遍路宿「土佐ユートピアカントリークラブ」と以布利「ジンベエ広場」での宿泊を経て2泊3日でようやくゴールを迎えることができました。
四国霊場札所間で最長区間のこの道のりは、太平洋の美しい景色を眺め、最後の清流四万十川を渡り、地元産品をたくさん食べた、四国の自然を満喫できるものになりました。
室戸岬への歩行で無理をしてあとあと疲労を蓄積してしまった経験から、ペース配分をうまく意識できたことも、苦しい道のりを楽しむことができた要因だと思います。
歩き遍路として、少しずつ成長できていることを実感できた時間でもありました。
ということで、足摺岬に到着して、まずお迎えしてくれたのが「ジョン万次郎」です。
※「ジョン万次郎」については、以下リンクの記事もぜひご覧ください。
【足摺半島西岸ルート】「ジョン万次郎」生誕の地「中浜」を走り抜ける路線バスの旅
この銅像が立っている一角が広場になっていて、そこで偶然にも年1回のイベントに遭遇しました。
毎年2月に行われる「足摺椿まつり」に潜入
足摺半島にはヤブツバキが約15万本自生しているそうで(岬の先端だけでそのうち約6万本)、見頃をむかえる毎年2月に「足摺椿まつり」が開催されて、いろいろな催しがあります。
私が足摺岬を訪れた2015年2月8日(日)は、開催期間中のメインイベントが行われる日で、多くの人が広場に集まっていました。
歩き遍路をしていると、このようなラッキーな偶然もあれば、飲食店の定休日にたまたまあたってしまうアンラッキーな偶然もあったり、一期一会を実感しまくりです。
ということで、午前中にたどり着いた私は時間帯もばっちりだったようで、無料でふるまわれる食べ物・飲み物に夢中になってしまいました。
食べたり・飲んだりに夢中で、肝心の「ヤブツバキ」の記憶も写真もまったくありません。
はたしてちゃんと咲いていたのかも不明です。
こんな失敗もありますが、年1回の機会に遭遇できたことは良い思い出になりました。
四国最南端の「白亜の灯台」と「足摺岬の七不思議」
「足摺椿まつり」に遭遇できた嬉しさもあり、足摺岬では思う存分観光を満喫することにしました。
歩き遍路をしていると、どうしても先を急いでしまい、札所や遍路道と関係ない場所に滞在することが少なくなりがちで、ここまでの道のりでは観光時間はあまりなかったのですが、結願後振り返ってみても、一番充実した観光時間を過ごしたのがここ「足摺岬」でした。
足摺岬といえば、まずは「四国最南端」の地であること。
そして、切り立った断崖絶壁。
足摺岬のシンボルは、昭和35年(1960年)から海を見守るロケット型の白亜の灯台です。
あまりの景色の美しさに写真をたくさん撮ったのですが、ご紹介しだすときりがないので、このぐらいにしておいて、足摺岬の見どころで最後にご紹介しておきたいのが「足摺岬の七不思議」です。
お大師さまに関連した不思議スポットもあり、「七不思議」といいながら「七」は数が多いことの語呂合わせで、実際は21もの不思議があるといわれているそうです。
これもご紹介しだすときりがないので、写真でいくつかご紹介と、詳しい情報が掲載されていたサイトリンクにお任せしてしおうと思います。
足摺岬の七不思議(足摺国際ホテルHP): http://www.ashizuri.co.jp/sightseeing/nanahusigi.html
年に1回の「足摺椿まつり」との偶然の出会いで、少し遍路から離れ、足摺岬の大自然を満喫する時間をつくることができました。
果てしなく遠かった80kmの道のりが、いっそう充実したものに感じられ、疲れも吹き飛ぶ貴重な足摺岬観光になりました。
※ちなみにこの日私は以下リンク記事のリゾートホテルにお遍路さん限定プランで宿泊し、ゆっくり疲れを癒しましたので、あわせてご参考ください。
【足摺テルメ】お遍路さん限定の格安プランで足摺岬の絶景リゾートホテルに泊まる
※記念に「足摺岬灯台」の地図を掲載しておきます。