徳島県の紅葉の名所3選(眉山、箸蔵寺、雲辺寺)

徳島県は雄大な流れの吉野川沿岸に起伏に富んだ地形が形成されていて、秋の紅葉の時期には、カラフルに染まる景色を楽しめる場所があります。徳島県内で特に人気のある紅葉の名所を3ヶ所(眉山、箸蔵寺、雲辺寺)ご紹介します。

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徳島県の紅葉の特徴

徳島県は四国の東部に位置し、県北部は瀬戸内海に面した温暖少雨な気候、県南部は太平洋に面し特に四国山地に属するエリアは日本でも有数の多雨地域で、同じ徳島県域でも地域によって地形や気候が大きく異なるのが特徴です。
県北部は雄大な「吉野川(よしのがわ)」が西の山間部から東の海に向かって流れ、沿岸部には起伏に富んだ地形が形成されています。秋が深まり、昼夜の寒暖差が大きくなってくる10月下旬から11月、12月上旬にかけて、特に山間部で木々が色づき、鮮やかな紅葉を楽しむことができます。

徳島県の紅葉の魅力は、その多様性にあります。
モミジやカエデ、イチョウなどがいろいろな種類の樹木があり、赤や黄、橙色のグラデーションが美しい風景を作り出します。また、紅葉を楽しめる場所は、庭園や寺社、山岳地帯など、趣の異なるいろいろなロケーションがあり、紅葉と周辺環境や建築物とのコンビネーションが目を楽しませてくれます。

本記事では、徳島県の代表的な紅葉の名所を3ヶ所厳選してご紹介します。

 

徳島県の紅葉の名所1:眉山

徳島県徳島市にある、なだらかな丘陵状の山「眉山(びざん)」は、徳島市のシンボル的な存在として親しまれています。豊かな自然環境を有し、四季折々の風景が楽しますが、特に秋の紅葉の名所で、たくさんの見物客が訪れます。

眉山の紅葉の最大の魅力は、カラフルに色づく山肌と、周辺の景観とのコンビネーションです。
眉山の麓から頂上へとアクセスする「あわぎん眉山ロープウェイ」の乗車中には、空中遊覧を楽しみながら、山全体が色とりどりに色づく様子と麓の徳島市街地の街並みとのコンビネーションの景観を楽しむことができます。

眉山_紅葉_ロープウェイ_徳島市街地

ロープウェイからの紅葉とたくさんの川が流れる徳島市街地の景色は、眉山ならではです。

眉山の頂上に到着すると、頂上一帯が広大な都市公園として「眉山公園」が整備されています。
約12,000㎡の広場内に芝生広場や野鳥観察園路がある「花と鳥の展望広場」には、高木・低木を合わせて約3,900本の木々が植わっていて、四季を通じて豊かな自然を感じさせてくれます。
公園内は遊歩道が整備されていて、いろいろな場所で趣の異なる紅葉を楽しみながら散策することができます。

眉山_紅葉_眉山公園_花

園内にはいろいろな種類の花も植わっていて、紅葉と花のコンビネーションを楽しむことができるのも眉山ならではの特徴です。

※眉山の紅葉に関するさらに詳細な情報は、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

【眉山】紅葉の名所の魅力・見どころ・見頃を徹底紹介

 

徳島県の紅葉の名所2:箸蔵寺

徳島県三好市にある「箸蔵寺(はしくらじ)」は、四国別格二十霊場の15番札所で、金毘羅大権現をまつる「こんぴら奥の院」として知られています。山深く自然が豊かな寺院で、四季折々の風景が楽しめますが、特に秋の紅葉の名所で、多くの観光客・参拝者が訪れます。

箸蔵寺の紅葉の最大の魅力は、数々の歴史的建造物と紅葉のコンビネーションです。
木々に囲まれた広い境内には、特徴的な寺院建築がたくさんあり、その建造物に寄り添うように、また、覆うように木々が配置されていて、いろいろな風景・表情を楽しむことができます。

箸蔵寺_紅葉_護摩堂

山のお寺ならではの木々に囲まれたお堂から、護摩の火があふれるがごとくの紅葉です。

箸蔵寺_本殿_紅葉

本殿前の屋根を覆うように広がる紅葉と、本殿の装飾とのコンビネーションを、ぜひ写真におさめてください。

箸蔵寺_紅葉_大師堂

大師堂の横には黄色いイチョウの絨毯が広がっていました。

また、箸蔵山の頂上付近にある箸蔵寺境内までは麓から全長約950m・高低差約350mを5分程度でたどり着くことができる箸蔵山ロープウェイが運行しています。運行中には、山の傾斜にそってのびる箸蔵寺の参道や、箸蔵山の豊かな自然、吉野川の雄大な流れなどを眼下に見ることができ、箸蔵寺参拝の見どころのひとつでもあります。
紅葉の時期には、箸蔵山ロープウェイからの紅葉の景色もぜひ楽しんでください。

箸蔵寺_紅葉_箸蔵山ロープウェイ_吉野川

眼下を流れる雄大な吉野川と箸蔵山の紅葉のコントラストが美しいです。

※箸蔵寺の紅葉に関するさらに詳細な情報は、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

【別格15番札所箸蔵寺】紅葉の名所の魅力・見どころ・見頃を徹底紹介

 

徳島県の紅葉の名所3:雲辺寺

徳島県三好市にある「雲辺寺(うんぺんじ)」は、四国八十八ヶ所霊場の66番札所で、八十八ヶ所霊場で最も標高の高い場所にある寺院として知られています。山深く自然が豊かな寺院で、四季折々の風景が楽しめますが、特に秋の紅葉の名所で、多くの観光客・参拝者が訪れます。
※雲辺寺は香川県と徳島県の県境に位置していて、香川県側からアクセスに便利なロープウェイが設置されており、四国八十八ヶ所霊場巡礼においても香川県の札所として札所番号がふられていますが、所在地は徳島県で徳島県側からも自家用車でアクセス可能なので、徳島県の紅葉の名所としてご紹介します。

雲辺寺の紅葉の最大の魅力は、数々の歴史的建造物や仏像、境内に林立する杉の巨木と紅葉のコンビネーションです。
木々に囲まれた広い境内には、特徴的な寺院建築がたくさんあり、その建造物に寄り添うように、また、覆うように木々が配置されていて、いろいろな風景・表情を楽しむことができます。

境内での紅葉おすすめスポットは、弘法大師空海が祀られている大師堂と、大師堂近くにいらっしゃる厄除不動の姿です。

雲辺寺_紅葉_大師堂_厄除不動

立派な大師堂と迫力ある厄除不動のオーラが燃え盛るような紅葉です。

また、雲辺寺にはお釈迦様に付き従った500人の弟子をかたどった五百羅漢石像が境内を取り囲むように配置されているのも見どころで、紅葉の時期には五百羅漢と紅葉のコンビネーションも見ものです。

雲辺寺_紅葉_五百羅漢

様々な表情をした複数体の五百羅漢が、紅葉をともに楽しんでくれているかのようです。

雲辺寺へのアクセスに便利な雲辺寺ロープウェイは、全長約2,600m、山麓駅から山頂駅の高低差約660mを毎秒10m、約7分で一気に山頂に到着する日本最大級の規模を誇り、空中遊覧を楽しむことができます。
紅葉の時期にはカラフルに色づく山並みを見下ろすことができ、雲辺寺ならではのダイナミックな絶景も必見です。

雲辺寺_ロープウェイ_紅葉

雲辺寺参拝の際の雲辺寺ロープウェイ空中散歩の楽しみのひとつで、紅葉の時期には山々の多様な表情を見ることができます。

※雲辺寺の紅葉に関するさらに詳細な情報は、以下リンクの記事でご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

【66番札所雲辺寺】紅葉の名所の魅力・見どころ・見頃を徹底紹介

 

徳島県には、歴史的な名所や自然が織りなす紅葉の絶景が数多く存在します。本記事で紹介した3ヶ所の紅葉の名所は、それぞれに独自の魅力があり、訪れる人々に癒しと感動を与えてくれるでしょう。本記事の情報を参考に徳島県の秋の紅葉を満喫してください。

 

【「徳島県の紅葉の名所3選(眉山、箸蔵寺、雲辺寺)」 地図】

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この記事を書いた人

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。