スポンサーリンク

 

36番札所「青龍寺」近くの「国民宿舎 土佐」は、太平洋の絶景を眺める露天風呂が自慢の宿です。
施設も良いのですが、さらに特筆すべきは、遍路への理解が深く、あたたかいおもてなしの数々でした。

※「国民宿舎 土佐」は平成29年(2017年)12月31日をもって閉館しました。

 

横浪半島の高台露天風呂から眺める太平洋の絶景

36番札所「青龍寺」の納経所横からお寺の奥の方に入っていくと、空海が唐から投げた独鈷杵がたどり着いた地といわれる36番奥の院「不動堂」方向に進む未舗装路があります。
距離はそれほど長くないのですが、それなりにアップダウンがあり、県道47号(横浪スカイライン)に這い上がるように進んで、高台に登った先が、この日私が宿泊した「国民宿舎 土佐」です。
※私はこの時点で足の痛みがひどすぎて、「奥の院」までいかなかったのですが、「国民宿舎 土佐」からは徒歩5分ぐらいで、地元の方々がよく整備してくださっており、靴を脱いで参道を進むという珍しいスポットでもあるそうなので、横浪スカイライン方面に進む際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

この宿の自慢は、なんといっても太平洋一望の展望露天風呂です。
湾から突き出た横波半島の高台に建物があるので、眼下には切り立った岩が連なる海岸線、遠くには室戸岬から高知市街方面の陸地と、太平洋の水平線が一望できてしまいます。

さすがに入浴中には写真撮影できなかったので、宿入口前の高台からの夕景。室戸岬方面に月が見えています。

さすがに入浴中には写真撮影できなかったので、宿入口前の高台からの夕景。室戸岬方面に月が見えています。

翌朝には陸地・宇佐湾方向の写真も撮ってみました。湾内の漁港の風情と山の景色のコントラストが美しく、遠くには四国山地が雪に覆われる様子も眺めることができます。

翌朝には陸地・宇佐湾方向の写真も撮ってみました。湾内の漁港の風情と山の景色のコントラストが美しく、遠くには四国山地が雪に覆われる様子も眺めることができます。

このお風呂は立ち寄り入浴も可能になっていますので、昼間に景色を眺めながら疲れを癒すのにも最適です。
露天風呂とは別に館内の内風呂もありますので、宿泊した際には思う存分入浴を楽しむことができます。

 

かわいい動物ちゃん達のお出迎え

館内ロビーでは、かわいい動物ちゃん達がお出迎えしてくれます。
遍路中の動物とのふれあいといえば、野生動物と出会ってはびびっていましたので、ここの動物達には心を癒してもらいました。

ミニブタのお母さんと2日前に生まれたばかりの赤ちゃんはぐっすり睡眠中です。

ミニブタのお母さんと2日前に生まれたばかりの赤ちゃんはぐっすり睡眠中です。

ジャイアントウサギさんは体が少し重そうで、声をかけてもこちらには向いてくれないツンデレぶり。

ジャイアントウサギさんは体が少し重そうで、声をかけてもこちらには向いてくれないツンデレぶり。

ハリネズミは丸まっていて、自然と笑みがこぼれてしまうようなほっこりした気分になりました。

ハリネズミは丸まっていて、自然と笑みがこぼれてしまうようなほっこりした気分になりました。

こんな動物達がいることからもわかるように、スタッフの皆さんがほっとするような雰囲気をつくってくれていて、細かい気遣いでもてなしていただけました。
歩き遍路で苦しいおもいをしているときに、あたたかい対応をしてくださると、心にしみ、よい思い出にもなります。

 

遍路にやさしいリーズナブルドミトリー

「国民宿舎 土佐」には、いろいろな宿泊プランがあり、私はリーズナブルなドミトリーに宿泊しました。
「ドミトリー」をご存じない方のために念のため説明ですが、「ドミトリー」とは「相部屋」を前提とした宿泊のことで、その分価格が安く設定されているのが一般的です。
「ゲストハウス」や「ユースホステル」などはこの形式をとっていることが多いです。
慣れないと見ず知らずの人と同部屋は違和感があるかもしれませんが、新たな出会いと交流の場としてみれば、それも旅の楽しみとしてよいと思います。
特にお遍路さんがよく泊まる施設であれば、お遍路さん同士の情報交換などもできてしまいます。
この宿のドミトリーは、以下写真のような部屋で、1部屋に2段ベッドが3つ設置されていました。

この日はたまたまドミトリー宿泊者が私だけだったので、貸し切り状態でした。広い部屋を安くひとり占めなのでお得な感じもしますが、少しさみしい気分にもなりました。

この日はたまたまドミトリー宿泊者が私だけだったので、貸し切り状態でした。広い部屋を安くひとり占めなのでお得な感じもしますが、少しさみしい気分にもなりました。

施設といい、サービスといい、遍路さんにやさしい対応なのですが、実は現支配人は経営状態の悪化していたこの施設を買い取って、「遍路接待の精神で客をもてなす」というポリシーで経営を立て直したそうです。
遍路に対する理解も深く、翌日巡航船の乗り場まで車で送っていただいた際に、この近辺の遍路情報をいろいろ教えてくださったり、埋立巡航船乗り場近くの旧バス停遍路休憩所もこの支配人が改造し、地元の方々の管理の元に運営・維持されているとのことでした。
※巡航船遍路道の様子は、以下リンクの記事もぜひご覧ください。

浦ノ内湾の本当の遍路道は巡航船で海の上【36番札所「青龍寺」→須崎市街】

このような背景を知って、「国民宿舎 土佐」で心地よく過ごせた一晩の納得感がより強まりました。
施設の良さはもちろん、スタッフの方々から遍路接待の文化や精神を学ばせていただける、お遍路さんに特にオススメできる良宿でした。

※施設の詳細情報は、以下リンクからご確認ください。

 

施設名:  国民宿舎 土佐
住所: 高知県土佐市宇佐町竜599-6
電話: 088-856-2451
施設HP: http://www.kcztosa.com/

 

あなたにおすすめ

 

pilgrim-shikoku-logo_set 四国遍路情報サイト「四国遍路」
TOPページに戻る


The following two tabs change content below.

ごんのすけ

お遍路さん初心者です。  2015年1月20日(火)に1番札所を出発し、2015年3月1日(日)に41日間で88番札所で通し歩き結願を果たすことができました。 2015年4月12・13日の2日間で、開創1200年で盛り上がる高野山にお礼参りにも行ってきました。 自身の通し歩き遍路体験を元にお役立ち情報を発信しています。