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別格3番札所「慈眼寺」の近くには、お大師さまが滝行をしたと伝わる「灌頂ヶ滝」があります。
晴天であれば午前中には滝の飛沫で虹ができることがあり、これを「不動の御来迎」といって信仰の対象にもなっています。

別格3番札所「慈眼寺」への道中に名瀑あり

別格3番札所「慈眼寺」は徳島県勝浦郡上勝町の標高550mの山深い場所にある山岳霊場です。
お寺に向かう途中にお寺・お大師さまゆかりの名所があり、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
勝浦町坂本方面から未舗装山道を進む歩き遍路道を進んでくると、遍路道から少しそれて山を下ってたどり着きます。
※慈眼寺への歩き遍路道の様子は以下リンクの記事もぜひご覧ください。

岩をくぐり川を渡る起伏に富んだ遍路道にはありがたい休憩所あり【別格3番札所「慈眼寺」への遍路道】

車遍路さんは細い登山車道の一部が少し広がっていて駐車場として整備されている場所に車を停めて訪れてください。

このスペースに車を停めることができます。

このスペースに車を停めることができます。

この場所にあるのが、落差約70mの巨大な滝「灌頂ヶ滝(かんじょうがたき)」です。

訪れた日は水量が少なかったですが、岩肌にぶつかり落ちる姿が特徴的な「灌頂ヶ滝」です。

訪れた日は水量が少なかったですが、岩肌にぶつかり落ちる姿が特徴的な「灌頂ヶ滝」です。

 

お大師さまが滝行をされたと伝わる信仰の対象

灌頂ヶ滝は、かつて空海が滝行をされたと伝わっています。
「灌頂」という言葉が霊水を頭からいただく修行の意味なので、この滝の名前自体が滝行のエピソードと関連しています。
古くから仏教修行の地であり、信仰の対象として崇められて滝でもあるのです。

滝に沿って登っていくことができる階段道が整備されていて、滝を間近で見ることもでき、信仰の歴史も体感できる史跡があります。

急傾斜の階段道は登るのがけっこうきついです。かつてはもっと苦労をして岩肌をよじのぼって滝つぼに向かい修行したのでしょう。

急傾斜の階段道は登るのがけっこうきついです。かつてはもっと苦労をして岩肌をよじのぼって滝つぼに向かい修行したのでしょう。

階段道途中の岩倉には龍神がまつられています。

階段道途中の岩倉には龍神がまつられています。

滝つぼ付近から上を見上げると、水量が少なかった日にもかかわらず水しぶきを浴びました。

滝つぼ付近から上を見上げると、水量が少なかった日にもかかわらず水しぶきを浴びました。

どんどん登っていった岩のくぼみには2体の不動明王がまつられていました。
不動明王は修験道と結びつけられることが多く、滝行を行う滝はまつられていることが多いです。

赤い炎を背負う不動明王が滝を見守っています。

赤い炎を背負う不動明王が滝を見守っています。

上の写真の不動明王の横の岩をよじのぼっていくと…

上の写真の不動明王の横の岩をよじのぼっていくと…

もう1体の石像不動明王がまつられていました。

もう1体の石造不動明王がまつられていました。

2体目の不動明王は、平安時代後期に活躍し、真言宗の中興の祖ともいわれる「覚鑁(かくばん):興教大師(こうぎょうだいし)」の作とも伝わる貴重な仏像だそうです。

不動明王の視線からだと滝を裏から見るようになり、滝の迫力を体感できます。

不動明王の視線からだと滝を裏から見るようになり、滝の迫力を体感できます。

不動明王がまつられている場所からだと滝つぼを見下ろすことができます。

不動明王がまつられている場所からだと滝つぼを見下ろすことができます。

水が岩肌にぶつかって飛沫になるのがこの滝の特徴で、晴天で太陽が当たる午前8~10時頃には虹ができることがあり、この神秘的な現状は「不動の御来迎」とよばれていて、滝の別名を「旭の滝」というそうです。
岩肌を大きな落差で荒々しく水が落ちる姿と美しい虹がかかる姿が、修験の厳しさと衆生の救いを表す名瀑です。

 

別格3番札所「慈眼寺」近くにあるお大師さまゆかりの「灌頂ヶ滝」は、その雄大な姿を楽しむだけではなく、修験道や地域の信仰の歴史を現代に伝える重要な史跡です。
慈眼寺参拝の際には名瀑にぜひお立ち寄りを。

 

【「灌頂ヶ滝」 地図】

 

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佐藤 崇裕

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。