宇和島市街地から43番札所明石寺が位置する西予市までは、峠道を2回越えることとなる。とりわけ42番札所仏木寺からの峠道は自転車走行とではかなり頑張らなければならない登り坂。
走行データその21 宇和島市~西予市
区間距離:29.38km
実質所要時間:168min
平均走行スピード:11.3km/h
獲得標高:524m
宇和島市から42番札所仏木寺まで
宇和島市街地を出ると、県道57号を走行し、徐々に登り坂が始まり、それは長いものとなる。行けるところまでペダルをこいでクライムを行うが、ある程度のところからは自転車を押しながら30分ほど坂道を登ることになった。歩道があるため、後続車が怖いと感じることはない。獲得する標高は143mのため、他のクライムルートと比較するとそれほどきつい登りではないが、歩くところは歩き、休むところでは休み、体力には余裕を持たせておいた方が良い。登り坂を苦労して登りきると、下り坂というプレゼントも待っていることが多く、このルートもその具合だった。
クライム後の下り坂を楽しんだところに”道の駅三間”という比較的新しい道の駅がある。カフェやお土産屋さんも併設されている、新しいだけにとても綺麗な道の駅だ。カフェには朝食メニューも展開しているため、宇和島市街地で素泊まりの宿に泊まったとしても、この道の駅さえ開いていれば、美味しい朝食を食べることができるため自転車で周遊している私たちのような旅人にはとても助かる存在だ。お弁当も売っているため、お昼の時間に昼食の場所を決めかねている場合にはここで準備してしまうのも良いかもしれない。
道路状況は、この道の駅から41番札所龍光寺、そして42番札所仏木寺までは田んぼの間を抜ける農道などを通るフラットで静かな道が続き、一時的に比較的楽な走行となる。
42番札所仏木寺から43番札所明石寺まで
残念ながら、フラットな道路状況はいつまでもは続かない。42番札所仏木寺からまた坂道を登ることとなる。この坂道はかなり厳しい坂道となり、標高約260mの歯長峠まで登る。
43番札所明石寺に向かって県道31号を走行していくと、途中左側にお遍路道の道標がある。この道標に従いお遍路道へ入ると、歩きお遍路さんのみが使える山道へと繋がっており、最終的に自転車で通過することはできない。したがって、いつもはできるだけお遍路道を抜けていくことを基準としているが、今回はお遍路道の道標を無視して県道31号を真っ直ぐ走る。県道を走行しているとまたしばし続く坂道となるが、交通量はさほど多くなく安全にクリアできる。途中、トンネルが現れるが、その入り口あたりで後ろを振り返ると連なる山々の稜線が作り出すとても綺麗な風景が目に飛び込んできた。