七子峠までの登り坂は勾配が厳しいが、おいしい山の空気がすがすがしく、峠頂上での絶景のご褒美が待っている。道の駅あぐり窪川で休憩が可能。地元産ブルーベリーで作られたアイスクリームを楽しむ。
走行データその15 須崎市から37番札所岩本寺
区間距離:33.48km
実質所要時間:150min
平均走行スピード:13.0km/h
獲得標高:479m
ルート情報
須崎市から県道56号を西へ向かって走る。土佐久礼まではほとんど平坦な道となっている。車やトラックが後ろから抜いていくような場所が多くあるため、不安であれば歩道へお邪魔して走ることもリスクヘッジの観点からは大切な判断だろう。道中に道の駅なかとさがあるので、休憩も兼ねて地元の野菜や魚介類にふれる良い機会になる。
そんな風に自転車を進めていくと、土佐久礼から七子峠までの長い登り坂が始まる。スピードの早いスポーツカーやバイクが好む道のようで、歩行者に次ぐ交通弱者の自転車は、左側通行を守ることをさらに意識して進みたい。とはいえ私が走った日は交通量自体が特に多いという日ではなかったため、特別な危険を感じるような場面にはほとんど遭遇しなかった。
七子峠の山道は合計で437mの登りのため、所要時間としてはおおよそで1時間程度見ておいた方が良い。ただし、この山越えはきついばかりではなく、道中で見事な景色と新鮮で美味しい山の空気を楽しみながら進むことができる。七子峠を制覇した後は、窪川までずっと下り坂のため快適なライドが待っている。
道の駅あぐり窪川
窪川までの坂を下っていくと、町に差し掛かる手前あたりに”道の駅あぐり窪川”がある。山越えのあとの体にちょっとしたご褒美をあげたいならここでワンストップ入れるのがオススメだ。かなり賑わっていて、人気のある道の駅のようだ。いくつかの屋台が併設されており、地元産の四万十ポークの肉まんと串焼きの香りも漂ってきた。しかし、自転車で疲労した私の体へのご褒美は、ここで一番人気の甘いアイスクリームと決めた。
ここのアイスクリームは地元の農産物と四万十のしぼりたて生乳を使って作られてる。私は「ここから10分の農園より直送」という説明書きがあった地元窪川で栽培されたというブルーベリー味を選んだ。まさに、ここでしか食べられない味。山越えの後の体にクリーミーでしっかりと濃いブルーベリーの味がするアイスクリームで天国にいるような気持ちになり最高の休憩が完了。37番札所岩本寺へとライドを再開させる。要所要所での休憩で出会う景色や地元の味も、お遍路旅の醍醐味のひとつだ。