【お宿 日和佐】自然体のオーナー夫妻が営む築100年の古民家ゲストハウス

23番札所薬王寺の門前町として知られる日和佐の街に、築100年をこえる元廻船問屋の建物を改修したゲストハウス「お宿 日和佐」があります。自ら改修も手がけたオーナー夫妻に、宿の歴史や宿泊者のことをお聞きしました。

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終の住処としてたどり着いた日和佐とゲストハウス

23番札所薬王寺の門前町として有名な徳島県の日和佐(ひわさ)は、明治期に商業港として栄えた歴史があります。日和佐の中心市街地にある築100年をこえる元廻船問屋の建物を改修し、ゲストハウスにしたのがボーデ・優さん、ボーデ・フィリップさん夫妻です。

フィリップさんがフランス出身ということで、フランスと日本を行き来する生活を送っていたおふたり。終の住処として日和佐を選び、この建物に出会ったのは2011年のこと。最初は住居としての利用を考えていましたが、住居部分とは別に立派な檜造りの事務所がついていたことから、ゲストハウスとして活用することを思いついたそうです。

お宿日和佐から中庭

「お宿日和佐」の共用スペースから中庭を挟んだ奥に、ボーデ夫妻が住む母家があります。

 

お遍路さんとのつながりは自然体で心のままに

薬王寺門前町の中心部にある「お宿 日和佐」には、お遍路さんもよく宿泊されています。
泊まるお遍路さんについてお聞きすると「いろいろな事情の人がいるので、あまり心の内には踏み込まないようにしている」といいつつも、困っている人への協力は惜しまない、そんな印象を受けました。

例えば、「遍路旅の最中にご主人が倒れ入院してしまった」という女性を宿に留めて、退院するまで病院の送迎を支援したり、「テント遍路をしていたが彼氏と喧嘩別れしてテントもお金もなくなった」と嘆く台湾人の女性にたいしては、「ここでお金を渡すより自分の足で進めるように」と簡単なテントを買い与えたり。
なかなか驚かされるエピソードの数々ですが、「いろんなトラブルがあるよね」とおふたりで涼しい顔です。

「台湾の子からは後でお土産が届いた」とニコニコしている優さんと「旅の途中で壊れたモノを直せるように」と各種修理用品を用意しているフィリップさん。
「自分がしたいからそうしている」という自然体だから、押し付けがましくなくさっぱりとしている、その姿勢がなんだか心地よい宿でした。

お宿日和佐彫刻

宿の見どころのひとつは彫刻家であるフィリップさんの手によるコテ絵(漆喰彫刻)。部屋のあちこちにあって楽しくなります。

 

【お宿 日和佐 基礎情報】

名 称 お宿 日和佐
宿の形態 ゲストハウス
住所 徳島県海部郡美波町奥河内本村148-1

「お宿 日和佐」の詳細情報とご予約はこちらから↓
四国宿泊予約サイト「お遍路さん家」【お宿 日和佐

 

「お宿 日和佐」はアウトドア目的や仕事で泊まるお客さんも多く、日和佐の街を楽しんだり周辺の自然を満喫したりと、過ごし方はさまざまなのだとか。元漁師の古民家を改修した一棟貸の別館もあるので、長逗留にもおすすめしたい宿です。

この記事を書いた人

廣瀬美音子
札幌で生まれ育ち、東京にて都市計画コンサルタントに従事。結婚を機に香川に移住し、地方自治体勤務などを経て、2019年から株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)に入社。お遍路文化を通じた新しい四国の楽しみ方を模索しています。日本酒とワインが好き。