2011年にユネスコ世界ジオパークに認定された室戸岬。海沿いの道を走り、太平洋から昇る朝日を拝み、ジオパークを歩く。空海修行の地として有名な御厨人窟を含む室戸の魅力が凝縮されたエリアで早朝サイクリングを楽しみます。
早朝に室戸岬の海岸線を走る
高知県室戸市の室戸岬は若き空海が修行し開眼したとされる場所で、四国八十八ヶ所の札所としても室戸三山と呼ばれる三つのお寺が存在しています。また、ユネスコ世界ジオパークにも認定されるなど、四国八十八ヶ所の中でも観光要素の強いエリアです。
そんな室戸岬を自転車で早朝にひとっ走りして、楽しんできました。
室戸岬の西側から走り始めたので、山に朝日が遮られている中をずっと走る形になります。まだ暑さの残る時期だったので、日陰の涼しさを楽しみながら海沿いの道を快適に走ります。
室戸岬の突端では幕末に坂本龍馬とともに活躍した「中岡慎太郎像」が太平洋を睨んでいます。中岡慎太郎像をすぎると東側の海岸線に入ります。
御厨人窟から朝日を見る
ほどなくすると空海修行の聖地である御厨人窟(みくろど)前に到着します。早朝なので納経所は開いておらず、中に入ることはできませんでした。
※御厨人窟は落石などで長らく立ち入り禁止になっていましたが、2019年4月からヘルメットを着用した上で入洞できるようになりました。ヘルメットは隣接する納経所で無料貸し出ししています。
振り返ると太平洋に登る朝日!
御厨人窟から見る太陽は特別ありがたいもののように感じますね。
御厨人窟前のジオパークを散策
御厨人窟の前の海岸線には散策路があって、ジオパークが体験できる場所になっています。
室戸ユネスコ世界ジオパークHP https://www.muroto-geo.jp
ちなみに、室戸は100年〜数千年単位の地震で大地が隆起し続けており、その地質的性質によってユネスコジオパークに認定されました。御厨人窟も土地が隆起することによって地上に出てきた海食洞(海水が侵食してできた洞窟)として、ジオパークの見どころの一つになっています。
海岸線沿いの景色、御厨人窟、室戸ジオパーク、中岡慎太郎像・・・見どころの多い室戸岬は自転車で走ると丁度良い距離感でくまなく巡ることができます。今回は早朝で朝日を見ましたが、西の海岸線からは夕日を楽しむことができるので、季節や時間、好みに合わせた楽しみ方ができると思います。
【「御厨人窟」 地図】