【古岩屋】紅葉の名所の魅力・見どころ・見頃を徹底紹介

愛媛県久万高原町にある「古岩屋(ふるいわや)」は、円錐状の岩峰が連なる景勝地で、国の名勝に指定されています。希少な植物が自生していて、四季折々の風景が楽しめますが、特に秋の紅葉の名所で、多くの見物客が訪れます。

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古岩屋とは

愛媛県久万高原町にある「古岩屋(ふるいわや)」は、直瀬川沿いに高さ60m~100mの円錐状の礫岩が連なる美しい景勝地で、国の名勝に指定されています。
前期中新世(約2000万年前)の地層がむき出しになった礫岩峰には、長年の水の浸食により無数の穴があり、そのことから古岩屋と呼ばれるようになったといわれています。

古岩屋_岩峰

古岩屋の礫岩峰が連なる景色はたいへん珍しいものです。

岩肌にはイワマツ、セッコク、ウチョウランなど希少な植物が自生していて、多種の野鳥の生息地にもなっていることから、麓から双眼鏡で植物を観察したり、バードウォッチングを楽しむ人が多くみられます。

近くには、四国の弘法大師空海ゆかりの寺院を巡る四国八十八ヶ所霊場巡礼における45番札所岩屋寺があり、お遍路さんの往来もあります。古岩屋では天然温泉が湧出していて、温泉入浴ができる宿泊施設「古岩屋荘」もあるため、久万高原町のお遍路巡礼や観光の拠点にもなっています。

古岩屋_不動明王

岩峰の甌穴に不動明王が祀られているなど、古岩屋は古くから信仰の地でもありました。

豊かな自然環境を有し、四季折々の風景が楽しめる古岩屋ですが、特に秋の紅葉が美しいことで知られています。

本記事では、古岩屋の紅葉の魅力・見どころ・見頃などを詳細に紹介します。

 

古岩屋の紅葉の魅力と見どころ

古岩屋の紅葉の最大の魅力は、カラフルに色づく多種多様な植物と、ゴツゴツとした奇岩肌のコンビネーションです。

特に古岩屋荘の前の県道12号沿いが赤や黄色に染まり、岩峰が麓から焙られているような様子が見どころです。

古岩屋_紅葉

無骨な岩肌と赤や黄色の鮮やかな秋色のコントラストがすばらしい古岩屋の紅葉の景色です。

古岩屋周辺は、川に沿って遊歩道が整備されていて、川のせせらぎを聞きながら、のんびりと散策するのもおすすめです。礫岩はもろく崩れやすく、場所によっては落石の危険がありますので、頭上や足元には十分注意してください。

紅葉の時期にはイベントが開催される日があり、地域の名物料理などを目当てに多くの人でにぎわいます。

古岩屋_紅葉_きじうどん

私がイベントに訪れた際には地域の特産品である「きじ肉」を使った「きじうどん」がふるまわれていました。

 

古岩屋の紅葉の見頃

古岩屋の紅葉は、例年10月下旬頃に色づき始め、11月上旬頃から中旬頃に見頃を迎えることが多いです。古岩屋がある地域は、標高約500mの高原エリアで山深いので、平野部に比べると紅葉が見頃を迎える時期は少し早めになっています。

ただし、気候条件や年によって変動がありますので、訪れる前には最新の情報をチェックしてください。紅葉の進行は、一般的に気温の変化に大きく影響されます。秋が深まり、朝晩の冷え込みが強くなると、紅葉が一気に進みます。

色づき始める前の緑豊かな時期や、徐々に色づき始め、緑と赤・黄が混ざり合う時期も美しいので、秋シーズンに複数回訪れて、それぞれの時期の風景を楽しむのもおすすめです。

また、日中と夜間の寒暖差が特に大きい時期に紅葉のピークが訪れるので、この時期は最も鮮やかな紅葉を楽しむことができるとされています。また、朝の光が差し込む時間帯や、夕方の柔らかい光が紅葉を照らす時間帯は特に美しいので、これらの時間帯を狙うと良いでしょう。

 

古岩屋への公共交通機関でのアクセス

古岩屋への公共機関でのアクセスは、JR松山駅から路線バスが出ていて、久万高原バス停で乗換を経て、約90分かかります。
運行便数が少ないので、もし路線バスを利用される場合は、事前に時刻表や運行状況を詳細に確認しておくことをおすすめします。

 

古岩屋への自家用車でのアクセス

公共交通機関でのアクセスが便利ではないので、多くの人が自家用車で古岩屋にアクセスしています。

高速道路からのアクセスは、松山自動車道・松山ICから約35km・約50分です。道中は標高差約300mの三坂峠をのぼって久万高原町に入り、久万高原町中心市街地から古岩屋までも登り傾斜でカーブがある山道が続きますので、安全運転を心がけてください。
紅葉終盤の11月から12月にかけては、特に朝晩など気温が低いときには、路面の凍結や降雪・積雪の可能性もあるので、注意が必要です。

古岩屋周辺には無料駐車場が約40台分整備されています。紅葉のピークの時期には満車になることもしばしばなので、時間に余裕をもって訪れることをおすすめします。

 

古岩屋訪問時の注意事項

標高が高い古岩屋の秋は、平地に比べて気温が低く、特に朝晩の冷え込みが強くなることが多いため、防寒対策をしっかりと行うことが重要です。脱ぎ着しやすいはおりものやマフラー、手袋、携帯用カイロなどを準備しておくと安心でしょう。
また、遊歩道は未舗装で凹凸のある場所や石がころがっている場所があり、特に雨の日や落葉時期は足元が滑りやすくなりますので、履き慣れた歩きやすい靴で散策されることをおすすめします。

秋の古岩屋は紅葉狩りのお客さんでたいへんにぎわいますし、信仰のために訪れているお遍路さんや、鳥のさえずりや川のせせらぎを楽しむハイカーなどもいらっしゃいますので、礼儀作法や他の訪問者への配慮を忘れずに、古岩屋の紅葉を楽しんでいただければと思います。

 

古岩屋の紅葉は、礫岩峰の奇景とカラフルに色づく紅葉のコンビネーションが魅力で、山深い静かな環境で非日常感も味わうことができるでしょう。見頃の時期に訪れると、心を打つ美しい紅葉を存分に楽しむことができます。秋の訪れを感じながら、古岩屋で特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※愛媛県の紅葉の名所を以下リンクの記事でまとめてご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

愛媛県の紅葉の名所3選(石鎚山、古岩屋、松山城)

※古岩屋やその周辺に関しての情報は、以下リンクの記事でもご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

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【「古岩屋」 地図】

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この記事を書いた人

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)の代表取締役。四国遍路の文化をより良い形で引き継いでいくために、四国遍路に新しい付加価値を生み出すべく日々奮闘中。