高知県最後の宿毛市から愛媛県に入って宇和島市街地までは国道を走行することが多いが、それでも時々自然の景色に遭遇できる。この区間は約70kmを走るコースとなるため、場合によっては半分ほどに区切る計画にするのもおすすめだ。
走行データその20 宿毛市内の宿〜宇和島市街地
区間距離:70.82km
実質所要時間:296min
平均走行スピード:14.4km/h
獲得標高:599m
漁師さんの働く姿
高知県宿毛市の39番札所延光寺から愛媛県に入り宇和島市街地まで走るとすると、約70kmのロングコースとなる。実際に走行した上で思うのは、この距離を走行することは可能ではあるが、場合によっては半分ほどに区切り、途中で愛媛の西海岸にある岬やその他様々なところで出会うことのできる自然の風景や土地の文化を貪欲に楽しむのも一案だ。
40番札所観自在寺から約8kmほど走行したあたりで室手海岸が現れる。そこから約10kmは、海沿いの道を走ることとなり気分は爽快だ。海へ突き出るように伸びる半島や、起伏に富んだ地形が生み出す湾や入り江の風景はとても美しく、目を楽しませてくれるルートだ。途中に津島町嵐という町を抜けていくが、漁師さんたちが作業している姿など、そこにしかない日常が目に飛び込んでくる。全体としては国道を走る割合が多いが、時折素晴らしい自然が出てくるため走行していてとても気持ちよいコースだった。
宇和島市に入る前の国道から降りた横道
当然かもしれないが、ずっと変わりばえしない風景の国道ばかりを走っていると、ほのぼのしたような自然に包まれた風景が恋しくなってくる。宇和島市までは国道56号線を走るが、ちょうど津島町岩松という集落に入る手前あたりから、国道の左側を沿うようにお遍路道がある。そちらへ入ってみると、トラックやバイクの騒音が収まり、落ち着いたライドが楽しめた。裏道(お遍路道)の両サイドには田んぼや畑が広がっており、国道沿いとはいえその牧歌的な風景は癒しを与えてくれる。満開の春を想像しながら、桜並木の道を走り抜けた。
【ミニベロ遍路】宿毛市と宇和島市の間に走った田舎道の様子はこちらの動画もご参照ください。