高知県四万十町の中心地「窪川」からは、国道56号を南下するが、大きなトラックも行き交う危険を感じる道のり。そこを回避するため旧道を進み、透き通った水の流れる清流沿いを走る道に出会った。
走行データその16 窪川~土佐佐賀
区間距離:22.85km
実質所要時間:84min
平均走行スピード:16.2km/h
獲得標高:136m
窪川から土佐佐賀まで
窪川の町を出ると、窪川佐賀道路という国道56号を走る。窪川と土佐佐賀を繋ぐルートだ。
走行を始めてしばらくの間、車やトラックが多い幹線道路を進むことになる。そこそこの距離を走り続け、まだまだ続くのかなと思ったところで急な登り坂が現れた。歩道がなく、突然道が狭くなり、しかしさすが国道とあって大きなトラックも走っている。
自転車で走ることに少し不安を感じ、いったん立ち止まって迂回路は無いかとGoogle Mapsで調べてみることにした。そうすると、国道を降りたところに川沿いを走る道が確認できた。その道への入り口は少し折り返す必要があったが、アクシデントのリスクを回避するために、迷わず折り返した。
少し戻り、土佐佐賀温泉こぶしのさと(土佐佐賀温泉こぶしのさとは、2022年1月3日をもって休業いたしました)の少し南に位置する黒潮拳ノ川ICあたりに小さな橋があり、そこから目指す道へと入った。おそらくここは旧道で、本来の遍路道ではないかと思う。とても静かで車通りもほとんどなく、ドキドキした気持ちがすぐに落ち着いた。すぐ横を流れる伊与木川の水は透き通り、田舎だからこその清流だ。日本全体そうだが、ここはやはり水の国、とりわけ高知も水がとても豊富なエリアで、いたる所で澄んだ川と出会うことができる。
ちなみに、黒潮拳ノ川ICの少し手前の市野瀬集会所からでも国道を降りることもできるため、もし私の通ったルートを使うのであれば、そこから脇道へと入るのがベストな選択だ。今回はたまたま道路脇で落石防止のような工事を施工していた部分もあり、自動車が通行することができなくなっていたが、自転車でふらふらと入ってきた私を作業員の方が親切に通らせてくれた。作業員の皆さんが、「お気をつけて!」と一人一人励ましの声をかけてくれたのはとても印象的だった。伊与木川沿いの道は20分から30分ほど続くため、綺麗で真っ青な川をたっぷりと楽しみながら走行できるひと時の癒しルートとなった。