【内田一成】レイラインの視点で四国の聖地の秘められた部分を解き明かす

はじめまして。内田一成(うちだいっせい)と申します。 「レイラインハンティング」という手法を使って、聖地にまつわる歴史や古の人たちの思考を解き明かし、それを地域独自の観光資源として活かすことを仕事としております。

スポンサーリンク

 

「レイライン」と「レイラインハンティング」

今回はご縁があって、四国遍路情報サイト「四国遍路」で記事を書かせていただくことになりました。

三方石観音 内田一成

若狭にある三方石観音は空海ゆかりの寺。空海は、ここに水銀鉱脈を指し示す目印を残しています。

送水神事 若狭

若狭で行われる「お水送り」のクライマックス「送水神事」。この祭りにも空海は深く関係しています。

詳細は次回以降に説明しますが、レイラインとは、狭義には聖地と聖地を結ぶ有意なラインを指します。 また広義には、聖地の構造の中に現れる方位的な意味や聖地と地形や地質との関係まで含まれます。 よく「パワースポット」といったことが言われますが、簡単にいえば、パワースポットとは何かということを説明するのがレイラインです。 風水や陰陽道の考え方ともリンクしています。

そんなレイラインを見つけ出すのが、レイラインハンティングです。 デジタルマップやGPS、磁気・重力分布などを測り、聖地の構造を分析することで聖地に秘められた意味を明らかにしていくのです。

 

登山、オフロードバイクからレイラインの研究へ

お水送り 松明

お水送りで松明を担ぐ。

私は、茨城県の鉾田市というところで生まれ育ちました。 故郷は関東平野の東端の太平洋に面した広大な風景が広がる場所です。 そんな場所で育ったせいか山に対するあこがれが強く、学生時代は登山ばかりしていました。 その趣味が昂じて、大学を卒業すると登山専門誌の編集の仕事に就きました。

その後、フリーランスに転じ、登山とともに趣味としていたオフロードバイクの世界にも深入りして、海外の砂漠のレースなどを走りました。 登山や荒野でのレースの経験を通して、大地と人との関係に興味を持つようになり、レイラインを研究するという方向に進んでいきました。

生島足島神社 冬至の太陽

冬至の太陽が参道の真ん中に沈む瞬間(長野県上田市の生島足島神社=いくしまたるしまじんじゃ)。こうした光景がレイラインを意識した聖地では見ることができます。

 

●聖地観光研究所 --レイラインプロジェクト-- http://www.ley-line.net/index.html

●主著 『レイラインハンター』(アールズ出版)

 

四国は弘法大師・空海のお膝元として、四国遍路をはじめ多くの史跡があります。 それらも、レイライン的な視点から見ると、だいぶ様相が変わってきます。

これから、四国の聖地について、一般的に伝えられている歴史や由来とは異なる秘められた部分を明らかにしていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

 

四国遍路情報サイト「四国遍路」を運営する株式会社四国遍路では、聖地観光研究所の内田一成氏と共同で、四国のレイラインを現地フィールドワークを通してご紹介するツアープランをご提供しています。 ツアーの様子を撮影した以下動画をぜひご覧ください。 ツアーの詳細情報は以下リンクのページに掲載しています。

善通寺つくり旅 ~善通寺レイライン編~

五色台つくり旅 ~崇徳上皇レイライン編~

 

四国遍路巡礼に
おすすめの納経帳

千年帳販売サイトバナー 千年帳販売サイトバナー

この記事を書いた人

聖地と呼ばれる場所に秘められた意味と意図を探求する聖地研究家。アウトドア、モータースポーツのライターでもあり、ディープなフィールドワークとデジタル機器を活用した調査を真骨頂とする。自治体の観光資源として聖地を活用する 「聖地観光研究所--レイラインプロジェクト(http://www.ley-line.net/)」を主催する。