【GUEST HOUSE 40010】37番岩本寺目前、四万十川へのアクセスも抜群の宿

2017年にオープンした「GUEST HOUSE 40010(ゲストハウスしまんと)」は、37番札所岩本寺まで約5km、高知の清流・四万十川も近い便利な立地です。行動的で地元愛溢れるオーナーからお話をうかがいました。

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四万十川の自然と四万十町中心部の両方にアクセス良好な「GUEST HOUSE 40010」

お遍路さんが泊まる宿の歴史やオーナーの思いについてインタビューする遍路宿紹介シリーズ。今回は、高知県高岡郡四万十町にある「GUEST HOUSE 40010(しまんと)」をご紹介します。

「GUEST HOUSE 40010」は2017年にオープンしたゲストハウスで、高速道路の四万十町中央インターチェンジから車で5分、JR土讃線・仁井田駅からも徒歩圏内にあります。一方で清流「四万十川」など自然へのアクセスも良好。高知の自然を楽しむのに最適な宿です。2020年10月現在、新型コロナウィルス感染予防の観点から一棟貸切りで営業中です。

開業から今までの経緯について、オーナーの松本綾香さんにお話をうかがいました。

ゲストハウス40010 松本さん

「GUEST HOUSE 40010」オーナーの松本さん。

 

「GUEST HOUSE 40010」ができるまでのスピーディな展開

四万十町窪川の出身で、神戸で小学校教員をしていたという松本さん。旅が好きで大学・教員時代に安宿旅を重ね、ゲストハウスの魅力(旅先の出会い・交流)にはまり、宿を始めようと思い立ったそうです。

決意後の行動は早く、2年半勤めた教員を辞めた後、中国語を学ぶために気がついたら上海行きの飛行機に乗っていたとのこと(英語は日本でも学べると考えたそう)。1年間の語学留学中に知人の紹介で出会った中国人男性と結婚。帰国後半年ほど神戸で教員をしながら遠隔で宿の準備。なかなかスピーディーな展開です。

「小さいころからお遍路さんやバイク旅の人を見ていたものの、このあたりに泊まる人は少なかった」と話す松本さんは、「宿がないから泊まらないだけで、宿を作れば泊まるのでは?」との発想で物件を探し、家族や友人たちと改装を進めて、2017年5月に宿をオープン。40010を模ったカラフルなロゴには「お遍路さんもバイク旅行者もバックパッカーもつながる宿にしたい」との願いが込められています。

ゲストハウス40010 ペイント

GUEST HOUSE 40010のロゴは、四万十の自然とお遍路さん、車輪などがモチーフ。デザインもペイントも友人が手伝ってくれたそう。

 

お遍路さんの姿〜無理をしない外国人、真面目に進む日本人

「GUEST HOUSE 40010」に泊まるお遍路さんについてもお聞きしました。

松本さん「お遍路さんは宿泊客の3分の1くらいかな。年代は若い人も年配の人もまんべんなくという印象です。外国人はヨーロッパの人が多くて、中国語圏の人は少ないです。覚えた中国語を使いたいんですけどね(笑)」

「面白かったのは、中国の西安にある『0番札所青龍寺(弘法大師が真言密教を伝授された寺の跡地)』の隣に住んでいるという中国人のお客さん。お寺に縁があるからとお遍路に来たのですが、1週間という期限があるせいか、途中の札所をすっ飛ばしていて、めっちゃいい加減で笑いました(笑)。そういう感覚が日本人と違いすぎて、強烈に印象に残っています。」

ゲストハウス40010 お遍路さん

宿泊したお遍路さんたち。

「外国の人は雨の日には無理しないでもう一泊したりするけど、日本人は雨でも真面目に進んでいく」と話す松本さん。宿をしていると外国人と日本人の感覚の違いが見えて面白いとのことでした。一方で、日本の人からは「供養目的で遍路をしている」という声も聞くそうなので、四国遍路に求めるものの違いも2者の違いに影響しているかもしれませんね。

ゲストハウス40010 サイン・オブジェ

「GUEST HOUSE 40010」のあちこちにあるサインやオブジェが個性的でかわいい。

 

【「GUEST HOUSE 40010」 基礎情報】

名 称 GUEST HOUSE 40010(ゲストハウスしまんと)
宿の形態 ゲストハウス
住所 高知県高岡郡四万十町仁井田1179-1

「GUEST HOUSE 40010」の詳細情報とご予約はこちらから↓
四国宿泊予約サイト「お遍路さん家」【GUEST HOUSE 40010】

 

今は貸切営業なので、お客さんと一緒にワイワイ過ごせないのが寂しいと話す松本さんですが、ご自身の出産を控えていることもあって、業務量としてはちょうど良い様子でした。立地もよく松本さんの話からも元気がもらえるので、ぜひご家族やグループで泊まってみてはいかがでしょうか。四万十川周辺の水遊びスポットも詳しく教えてもらえますよ。

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この記事を書いた人

札幌で生まれ育ち、東京にて都市計画コンサルタントに従事。結婚を機に香川に移住し、地方自治体勤務などを経て現在に至る。お遍路文化を通じた新しい四国の楽しみ方を模索しています。日本酒とワインが好き。