長い山道を登り終え、幻想的な雰囲気を漂わせる12番札所焼山寺を後にする。おにぎりでエネルギーをリチャージしてから、神山温泉がある神山町市街地まで下り、ついにクラフトビールにありつく。
走行データその4 12番札所焼山寺~神山温泉
区間距離:9.25km
実質所要時間:26min
平均走行スピード:18.8km/h
獲得標高:4m
きつい登り坂制覇後のおにぎり
12番札所焼山寺でお参りを終えて、焼山寺の入り口の外の崖から足をぶら下げながら、前夜の宿のご主人からお接待で渡されたおにぎりをいただいた。神山町の中心部から焼山寺までは山奥深く、道中にはコンビニや何か食料を調達するお店もないため、朝ごはんをいただいてからは小さなお菓子を少し食べただけで、お腹がペコペコだった。急な山越えをみっつ終わらせた後のおにぎり、その味はもしかすると人生で一番美味しかったおにぎりだったかもしれない。人生で最高の、優しいおにぎりをいただいた後、神山町までビューンと一気に坂をかけ下りた。
話題の神山を体感
神山町は徳島県外や海外からも人が集まり、若い世代のコミュニティーが形成されてきている。個人的にこの町には以前から強い関心をもっていた。ゆっくりとした時間の流れの中でのスローライフの魅力も手伝い、リモートで働くことのできる人達の移住が増えてきていると聞いた。今回神山で寄ったのは、かま屋というお店。カフェ・食堂・パン屋さん・ストアが一体となっている町のランドマークのひとつ。全体のスペースもゆったりと広い。ここで取り扱っている商材や素材はほぼ地元のものでプロデュースされていて、生野菜、商品、漬物、サラダのドレッシングなども地産地消を徹底的に意識したコンセプトとなっている。
魅力的な商品や食事類が目を楽しませてくれたけど、朝から激しいひとっ走りを終えた私の身体が一番求めていたのはもちろんビール。神山には地元の醸造所で作られた「神山ビール」というクラフトビールがあり、地元で取れたすだちや梅干しが使用されているビールを2つ選んだ。
買い物が終わった後、お店の庭でコーヒーをいただきながら、周りの景色を眺めた。隣に座っている日本人のお姉さんは英語でスカイプミーティングをしてた。お店の隣の空き地には若い男性が3人ぐらい集まっていて、少し遠くて聞き取ることはできなかったがなんだか色々と話し合ってた。なんとなくだが、そこの土地に畑か何かを作るような会話だった気がする。若い世代が元気とクリエイティビティを発揮しながらこの町の新しい時代を作り上げていっているのかな、なんて思いながらコーヒーを飲み終えた。神山は本当に若くて国際的な町だと体感した。そして、またいつの日かこの地に戻ってきて、次はもっともっと町のことをディープに知りたい、と感じた。
そんな1日を終え、宿に到着してからつかった神山温泉のお湯がまたまた絶品で、疲れた体を芯まで癒してくれた。