高知県土佐清水市に入り、足摺岬への海岸線の道のり。海、海、海。サーファーズパラダイスの美しさを随分眺めていると、足摺岬への到着が遅くなったが、高知の壮大な海を存分に感じることができた。
走行データその18 土佐清水下ノ加江〜足摺岬
区間距離:25.49km
実質所要時間:103min
平均走行スピード:14.9km/h
獲得標高:286m
大岐海岸
土佐清水下ノ加江のローソンで10分ほど休憩し、足摺岬まで最後のスパートを走った。ここからはコンビニなどがなさそうだったので、トイレ休憩を忘れずに、そして水分補給のための飲み物やおやつをたっぷり確保しておくことがポイントとなる。
自転車を走らせる国道321号は”サニーロード”という別名でも呼ばれる海岸沿いを走る道だ。車とトラックなどの交通量はたいしたことはないため、安全で気楽に自転車を走らせることができる。
約7キロほどサニーロードを走ってゆくと、大岐海岸に出た。大岐海岸はサーファーズパラダイスと呼ばれ、太平洋からの綺麗なうねりが入り、サーフィンの世界でも有名なポイントのひとつで、全国からこぞってサーファー達が集まる場所でもある。
端が霞んで見えるほど砂浜が遠くまで広がっていて、そのスケールの大きさは日本では滅多に見かけることができない規模だ。こんな素敵なビーチが四国にあるなんて、実際にそれを目にした私は自転車を置き、砂を踏みしめ、しばしそこで時を過ごした。大岐海岸のビーチではキャンプが可能で、テントもいくつか立っているのを見かけた。テントで夜を過ごし、早朝起きて大岐海岸が目の前に広がっていたら、その日は本当にいい一日になるだろう。またひとつ、いつかまた四国で実現しなければならないことが増えた。
土佐清水窪津
この日は窪川からの出発が少し遅かったことと、大岐海岸でもしばしゆっくり時を過ごしたため、足摺岬に向かう途中でどんどん暗くなってきてた。ミニベロ遍路を始めてからちょうど2週間が経過していたが、それまでに一度も夜に自転車で走ったことはなく、さらに道端には街路灯も少なかったため先を急ぐこととした。
足摺岬まではこの先も海岸沿いの道がずっと続き、とにかく海を存分に感じることのできるルートとなっている。土佐清水窪津というところあたりで後ろを振り向くと、夕刻時の海の風景がまた絶景だった。先を急いでいるのだが、この瞬間は今しかない。自転車をまたいったん止め、景色を楽しんだ。その日に走ってきた道が遠くまで見え、夕日で空がピンク色に染まっていた。
朝の出発が遅かったり途中たくさんの休憩を取ったことで日が暮れる時間帯となってしまったが、もしもう少し早く出発していたらこの風景を楽しむことはできなかっただろう。足摺岬に着いた時には結局時計の針は18時をまわっていて、あたりはすっかり真っ暗になっていた。
【ミニベロ遍路】足摺岬への断崖絶壁絶景ルートの様子は、こちらの動画もご参照ください。