知多四国霊場を巡礼するにあたって、どのようなスタイルで参拝すればよいのか、何を準備すればよいのかをご紹介します。2023年は弘法大師空海御生誕1250年の記念の年にあたり、特別な企画や用品がありますのでお見逃しなく。
知多四国霊場の参拝スタイル
知多四国霊場を巡礼する場合に、白装束に網代傘(菅傘)、輪袈裟、金剛杖を身に付けるのが基本的な参拝スタイルです。ただし、普段着の上に白衣をはおり輪袈裟をするスタイルや、輪袈裟のみをするスタイルなど、簡易的な装束でお参りする人もたくさんいらっしゃいます。
知多四国霊場では、お参りの格好に厳格なルールを定めてはおらず、格好にこだわるよりも、まずは気軽にお参りにでかけてほしいというのが知多四国霊場のスタンスであり特徴です。
知多四国霊場専用納経帳
せっかく知多四国霊場を巡礼するのであれば、お参りした証として、また旅の思い出としても、納経印・御朱印を各札所でいただくことがおすすめです。
知多四国霊場では、あらかじめ各札所の御本尊と弘法大師空海の名前と御影、寺名が印刷されている専用の納経帳(特定の霊場巡礼で使用する御朱印帳のことを納経帳と呼びます)が用意されています。
1回目の巡礼を終え、2回目以降の巡礼では、新たな納経帳を用意するのではなく、同じ納経帳の各札所のページに印を重ねていく「重ね印」をするのが一般的です。巡礼を重ね、納経帳が真っ赤になるほどに印をいただくと功徳が増すとされ、巡礼を繰り返した証にもなります。
参拝用品の購入場所
知多四国霊場の札所の中でも1番札所曹源寺、17番札所観音寺、26番札所弥勒寺、43番札所岩屋寺、71番札所大智院には、参拝用品が豊富にそろっており、一通りの参拝用品を購入することができます。御朱印軸や御詠歌入りの白衣、ドライブ用地図や徒歩用地図、札所案内など、巡礼をより充実したものにするための用品や参考書籍なども販売されています。
納経帳は各札所で購入できます。通常版納経帳は2,000円、緞子(どんす)納経帳は2,400円です。
最近では参拝前にオンラインショップで用品をそろえる人も増えています。
また各札所には知多四国霊場会発行の無料パンフレットも設置されています。知多半島の地図と各札所の場所、協賛店やホテルなど巡礼に便利な情報も掲載されていますので、ぜひ活用してください。知多半島の沖に浮かぶ日間賀島や篠島への定期船の時刻表も載っているので、巡礼で島に渡るのにも役に立つと思います。
弘法大師空海御生誕1250年記念企画
令和5年(2023年)は、弘法大師空海が誕生してから1250年の年にあたります。それを記念して、知多四国霊場では、通常の納経印・御朱印に加えて、記念宝印をいただくことができます。記念宝印料は通常の納経料に含まれます。
授与期間は令和5年(2023年)1月1日〜令和6年(2024年)6月30日までです。記念宝印のデザインは札所ごとに異なり、ユニークなデザインなので、この機会にぜひ知多四国霊場を巡礼して、特別な印を集めてみてください。
また、記念宝印の企画にあわせて、弘法大師御生誕1250年記念の特別な納経帳も販売されており、料金は1500円でお得感があります。各札所で購入可能ですが、カラフルな表紙が人気で、すでに売り切れの札所もあるようなので、購入を希望の場合は、事前に在庫状況を確認した方がよいでしょう。
※追記:弘法大師御生誕1250年記念納経帳は、2024年6月30日で販売が終了しました。
このように、知多四国霊場の巡礼がより楽しくなるように、知多四国霊場会が中心となっていろいろな情報発信をしたり、遍路用品を用意しています。本記事も参考に自分なりの巡礼スタイルを見つけていただければ、巡礼がより充実したものになると思います。
※知多四国霊場の参拝作法に関して、以下リンクの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。