室戸市内での宿泊は、25番札所津照寺門前の創業150年余の老舗旅館「太田旅館」でした。アットホームな雰囲気で、さながら合宿所のようでしたが、がっつり食事もいただき、栄養補給・休養十分で翌日スタートできました。
室戸岬への長距離歩行と「最御崎寺」登山で疲労困憊
室戸岬への果てしない長距離歩行を制覇したのはいいものの、24番「最御崎寺」がまさかの山の上で、この登山でとどめをさされ、体力的にも精神的にも疲労がピークに達しました。
この前の2泊が「鯖大師」と「佐喜浜」の野宿だったこともあり、疲労回復も十分ではなかったと思います。
この日は、昼食に「海の駅とろむ」に立ち寄って、14時過ぎに室戸市街の25番札所「津照寺」に到着していたのですが、早めに歩行を切り上げることにして、宿泊場所に選んだのが、津照寺門前の「太田旅館(おおたりょかん)」でした。
アットホームな雰囲気で合宿所のよう
旅館の中は、長い歴史の中で増築していったのか、廊下がいりくんでいて、中二階があったり、大広間があったり、二人用の部屋がならんでいたり、とある意味おもむきを感じます。
たまたまかもしれませんが、建設作業員さんが10人ほど長期滞在していたので、雰囲気は合宿所のようで、わいわいがやがやしているのを、若女将が母親のごとくさばいているのが、アットホームな感じでした。
観光オフシーズンは特にこのような営業をしている旅館は多いのかもしれません。
お風呂も家庭風呂を少し大きくしたような二人でいっぱいのスペースなので、宿泊客が多いと順番を決めて譲り合わないと入浴が難しいです。
私は早めに旅館に到着していたので、夕方の一番風呂でゆっくりつかることができました。
食事に関しても、夕食・朝食ともに、がっつりと栄養補給ができるメニューが並んでいて、私は助かりましたが、「老舗旅館の食事」とイメージしているとちょっと違うかもしれません。若い建設作業員さんが連泊していたことも、メニュー構成に影響ありのようにも思いますが。
観光情報ホームページで「豪快なちらし寿司風の名物『権兵衛寿司』は室津港開削の恩人、一木権兵衛にちなんだものとして地元では有名です」なんてアピールコメントを事前に見ていたので、想像と違う感じが強まった気もします。
宿泊料金は民宿と同等のリーズナブルな価格設定なので、「老舗旅館」と肩肘張りそうな感じではなく、アットホームな民宿のイメージで利用するとよいと思います。
港町の風情を感じられる「室津」の散策がオススメ
太田旅館周辺は、室戸市の中心街の「室津(むろつ)」というエリアで、このあたりを散策することもオススメです。お世辞にも栄えているとはいえませんが、昔の漁師まちの風情を感じられます。
そして、どうでもいいことですが、地元の信用金庫「高知信用金庫」の店舗がすごいことになっていたので、ちょいと写真でご紹介。
遍路道中に銀行の写真を撮ったのは、ここが最初で最後でした。
25番札所「津照寺」の門前すぐの便利な立地で、アットホームな雰囲気の太田旅館に宿泊の際には、ぜひ室津散策もセットで楽しんでみてください。
施設名: | 太田旅館 |
住所: | 高知県室戸市室津2649 |
電話: | 0887-22-0004 |