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高知県南西部の遍路ルート上に「砂浜美術館」という建物のない美術館があります。入野海岸の4キロにわたる長い砂浜を美術館として見立てている場所で、サーフィンの有名なポイントでもあります。

 

37番札所岩本寺から38番札所金剛福寺の間は遍路道最長の85キロ近い距離があり、歩き遍路の場合は数日かけて進むことになります。その長い道のりの中で経由する高知県黒潮町には、「砂浜美術館」という建物のない美術館があり、4キロに渡る長い砂浜(入野海岸/いりのかいがん)そのものを「美術館」として捉え「展示」しています。

砂浜美術館ホームページ http://www.sunabi.com

砂浜美術館の事務局は入野海岸の端に位置する「道の駅ビオスおおがた」の隣に建っています。
※道の駅ビオスおおがたに関しては、以下リンクの記事でもご紹介しています。

土佐清水特産の宗田節を使ったラーメン【道の駅ビオスおおがた内「ひなたや食堂」】

左が砂浜美術館の事務局が入っている建物。右が道の駅ビオスおおおがたです。

4キロに渡る砂浜の陸側には松原が広がっており、キャンプ場やホテル、スポーツ施設などが入った土佐西南大規模公園として整備されています。景色も良く遍路道と並行しているので、公園内を通るお遍路さんも何人か見かけました。

 

砂浜美術館の事務局棟

砂浜美術館の事務局が入っている建物に入ってみます。

入ってすぐに目に入るのが、天井から吊るされた大きな鯨の骨の展示。

鯨の手ビレには、ちゃんと手の形の骨が入っていました。

砂浜に打ち上げられた流木や瓶なども展示されています。運営はNPO砂浜美術館で、砂浜や海に出て行う体験プログラムや想像力の育成を目的とした教室などを行っているようです。

浜に打ち上げられた流木や瓶は不思議な魅力がありますね。

 

砂浜美術館を散策してみる

事務局を出て、砂浜を散策してみることにします。砂浜美術館で有名なのは5月のTシャツアート展で、ゴールデンウィーク頃に砂浜の上をTシャツがはためく光景が見られます。ただ、砂浜美術館の本来の意味は砂浜そのものから想像力を働かせて自分の中で美術館にしてほしい、というコンセプトなので、何もない砂浜こそが本来の姿なのでしょう。

えんえんと続く砂浜。晴れていたらもっときれいだったでしょうね。

砂浜美術館(入野海岸)の隣は「大方浮鞭(おおがたうきぶえ)サーフビーチ」というサーフィンポイントがあります。平日の午後3時頃に訪れたのですがサーファーがたくさんいました。砂浜美術館を歩いていても要所要所でサーフィンしている人を見かけたので、この辺り全体が波乗りのポイントになっているようです。

いい感じに波が立っています。

浜に近い駐車場やシャワーなどの施設も充実していました。

駐車場に隣接するカフェでうろうろしていた鶏のカップル。

 

お遍路さんも歩く土佐入野松原

冒頭でも書きましたが、入野海岸と遍路道は並行しているので、入野海岸側(土佐西南大規模公園)を歩くお遍路さんを何人か見かけました。公園内にオーシャンビューが良さそうなホテルもあるので、宿泊目的の人も多いのかもしれません。

地図を見ると、海岸沿いの道は入野海岸の他にも長く続いているようです。海岸沿いの道は日差しや海風などの問題もありますが、景色の良さや気分転換を求める場合はこうしたルートを歩くのも選択肢としてありだと思います。

海岸の散策路が14.2キロ続いていると書いていました。

入野海岸は松原が広がっていて、その中を歩くこともできます。訪れた日は天候のせいもあって暗くて人通りもなかったので、女性の一人歩きは注意が必要かもしれないと感じました。

天気が良かったら気持ちのいい道かもしれない。

 

急ぎ足で通ると普通のきれいな砂浜であるものを、美術館と名付けることで意識的に見る対象に変える「砂浜美術館」の試みは、興味深く感じました。今回はサーフィンポイントとしての印象が強かったですが、天気の良い日に改めて行くとまた違った発見があるように思います。

 

【「砂浜美術館(入野海岸)」 地図】

 

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廣瀬美音子

札幌で生まれ育ち、東京にて都市計画コンサルタントに従事。結婚を機に香川に移住し、地方自治体勤務などを経て、2019年から株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)に入社。お遍路文化を通じた新しい四国の楽しみ方を模索しています。日本酒とワインが好き。