【珈琲館どなあ】窪川の昔ながらの喫茶店でよいご縁に恵まれる

37番札所岩本寺がある高知県四万十町窪川でモーニングをいただいたレトロな喫茶店「珈琲館どなあ」。お遍路道中の大きな魅力のひとつともいえる地元の人とのとても素敵なご縁に恵まれた。

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「珈琲館どなあ」の女将さん

自転車遍路 珈琲館どなあ

「珈琲館どなあ」の女将さん

高知県四万十町窪川、37番札所岩本寺の近くで、たまたま朝食が付いていないお宿に泊まったため、ゲストハウスのオーナーさんに朝食をとることのできるよい場所がないかと相談してみたら、近くの「珈琲館どなあ」という喫茶店をおすすめしてくれた。
朝の8時からオープンで、モーニングもされている。8時過ぎに訪ねたら、すでに地元のおじちゃんがひとり座っていて女将さんと元気よく色々と話を弾ませていた。とても落ち着く昔ながらのなんだか懐かしい雰囲気をかもしだす喫茶店で、また、ここの女将さんがとても親切であたたかい。
ミニベロではあるが、自転車遍路にはパワーが必要。モーニングを注文し、トーストとゆで卵とホットコーヒーをいただいた。これで500円。女将さんともうひとりのお客さんと話しているうちに、いつの間にか話題が田舎の人口減少へと移っていった。
窪川のような小さな町は、人口減少や少子化のため学校が隣の町の学校と統合することが増えてきた。このため、ますます若い家族は小さな町で暮らすことが困難となり、必然的に大きな都会へ引っ越していってしまうことになる。その結果田舎に暮らす人口はさらに減少の一途をたどり、お店や他のビジネスも営業を続けることが困難になってくる。そんな現実問題を、地元の人達から直接うかがえたことはまたひとつ大きな学びとなった。
ただ、こちらの喫茶店は元気に営業が続いている。女将さんのお人柄なのか、地元ではとても人気があるお店のようだ。

 

看板犬のこはるちゃん

最後に私と女将さんふたりで話していると、看板犬のレトリーバーのこはるちゃんが顔をのぞかせた。
女将さんは足に怪我をして、犬の散歩に行けないとのことだったので、私が散歩につれていくことを提案した。女将さんに散歩道を丁寧に教えていただいて、散歩に出た。こはるちゃんの地元である近所をぶらりとまわり、高知県の小さな町の、朝のゆっくりした雰囲気を感じることができた。
小さな川辺を歩いていると、ベンチに猫と一緒に座っていた近所のおじちゃんが「ハロー」と声かけられた。朝にゆっくりできるのは、とても贅沢なことだな、と思った。道を折り返しお店に戻ると、女将さんが喜んで涙を流しながらお迎えしてくれた。高知の小さな町で、今日もよいご縁に恵まれた。

 

店名:  珈琲館どなあ
営業時間: 8:00~18:00
定休日: 日曜
住所: 高知県高岡郡四万十町北琴平町2-3
電話: 0880-22-0707

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この記事を書いた人

兵庫県出身で、5歳の時に英国に移住し、2017年より京都を拠点に活動している。訪日外国人対象のツーリストガイド、大手インバウンド旅行会社の運営マネージャーなど、いろいろな観光サービスに従事し、すべての観光客が、本物の日本文化に触れ、特に美しい自然を体験してくれることを望む。