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撫養街道沿いの大麻町池谷には酒造所と醤油蔵が並ぶエリアがあります。この二つの醸造所は撫養街道をはさんで向かい合っており、かつての産業集積の歴史と古い街道の雰囲気を感じられるスポットとなっています。

 

二つの蔵にはさまれた撫養街道

撫養街道沿いの大麻町池谷には歴史を感じる古い蔵が並ぶエリアがあります。

左が酒造所の白い漆喰の壁。右が醤油蔵の焼杉の壁。

この二つの醸造所は撫養街道をはさんで建っており、蔵が作り出す街並みの景観は、かつての撫養街道がそのまま保存されているような雰囲気が漂っていました。

 

徳島最古の酒造所「本家松浦酒造」

蔵の一つは「本家松浦酒造」という酒造所で、「鳴門鯛(なるとたい)」というブランドの日本酒を製造・販売されています。

本家松浦酒造ホームページ https://narutotai.jp

文化元年 (1804) 創業の本家松浦酒造の入り口。杉玉がぶら下がっています。

中に入ると直売所があり、テイスティングも可能です。対応してくれた店員さんによると、ここは徳島で一番古い酒造所であるとのこと。「鳴門鯛」というブランドの中に、純米大吟醸、純米、袋搾り、生酒など様々な種類があり、日本酒文化の奥深さが感じられます。伺った日の前日には、フランスの日本酒品評会でこちらの「水ト米」というお酒がプラチナ賞を受賞したとのことで、テレビ局の取材が入っていました。

私はテイスティングはできないので(自転車のため)、「水ト米」のミニボトルを購入し家で楽しむことに。

本家松浦酒造では、「ナルトタイ蔵蔵たちきゅう」というイベントも不定期で開催しているようです。
バンド演奏などを聞きながら、酒蔵の酒を酒蔵で飲む・・・そんな魅力的な内容になっています。

直売所の入り口です。

 

【「本家松浦酒造」 地図】

 

創業当時の製法を守る「福寿醤油」

もう片方の醸造所は、文政9年(1826)創業の「福寿醤油」さん。

福寿醤油ホームページ http://www.fukujyu1826.com/index.html

福寿醤油の門前です。

中にある直売所で福寿醤油について伺ったところ、こちらの醤油は昔ながらの自然熟成にこだわり、じっくりと時間をかけて醸しているとのことでした。このように古くからの製法を守っている醸造所の数は実は少なく、全国に1200軒ほどある醤油の醸造所の中で100軒程度しかないそうです。

福寿醤油の内部です。蔵の足元に大谷焼らしき容器がならんでいます。

こちらの直売所には、醤油以外にもお酢やみりんに味噌、なんとソースまで置いてあります。お店の方によれば「飲食店が必要とする調味料をここ一か所で揃えられるように」との配慮だそう。福寿醤油で直接製造しているのは醤油のみですが、お酢やソースなどは、独自のブレンドを施した福寿醤油オリジナルのものになっています。

蔵の外観。もろみの香りが漂います。

 

【「福寿醤油」 地図】

 

この蔵のすぐ近くには大谷焼の里があり、焼き物の里と醸造所を合わせて巡ることも可能です。

また、これらの酒と醤油の容器として大谷焼が使われてきた歴史もあり、この一帯の産業連携、共存共栄の姿を垣間見られるエリアとなっています。
※「大谷焼」に関しては、以下のリンクの記事で詳しくご紹介しています。

お遍路さんが伝えた陶芸の技術「大谷焼」【撫養街道-自転車散歩5】

 

蔵で醸された酒と醤油が大谷焼の容器で運ばれていく…。そんな撫養街道の景色を想像させられた鳴門市大麻町大谷・池谷。買い物や蔵見学イベントなども充実しているので寄り道してはいかがでしょうか。

 

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お遍路さん上陸の地である撫養港から一番札所まで、撫養街道を自転車でたどる「撫養街道-自転車散歩」の全行程は下記の記事にまとめてあります。ぜひご覧下さい。

撫養街道-自転車散歩まとめ

 

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廣瀬美音子

札幌で生まれ育ち、結婚を機に香川に移住。地方自治体勤務などを経て、2019年から株式会社四国遍路(https://shikokuhenro.co.jp/)に入社。自転車でお寺とその周辺をめぐる「ポタリング遍路」など、お遍路文化を通じた新しい四国の楽しみ方を模索しています。日本酒とワインが好き。