【今治6ヶ寺めぐり-ポタリング編その2】55番南光坊から54番延命寺へ

愛媛県今治市は、四国八十八ヶ所霊場のうちの6ヶ寺がある札所密集地。自転車の聖地「しまなみ海道」の四国側の玄関口であるこの街で、1日のポタリング遍路に挑戦します。55番札所南光坊から54番札所延命寺に逆打ルートを進みます。

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55番札所南光坊から54番札所延命寺へ

愛媛県今治市は54番札所延命寺から59番札所国分寺までの6つのお寺が集まる札所密集地で、全て参拝しても20km程度の距離の範囲です。今回は、自転車の聖地である今治にちなみ、折りたたみ自転車を使って1日で6つの札所をめぐる「今治6ヶ寺めぐり」を企画しました。
※出発から55番札所南光坊までの経緯については、下記のリンクをご覧ください。

【今治6ヶ寺めぐり-ポタリング編その1】スタートの今治港から55番札所南光坊

55番札所南光坊の参拝を終え、札所番号だと一つ戻ることになる54番札所延命寺に向かいます。お寺を出てすぐに遍路道しるべを見つけて、遍路ルート上にいることを確認。ちなみにここからは札番を逆に巡る「逆打ち」になるので、道しるべはあまり期待できません(道しるべは札所を順番に巡る「順打ち」に対応するものがほとんど)。

南光坊から延命寺(道しるべ)

南光坊を出てすぐに出会った遍路の道しるべ。右の写真は道の様子。

市街地をしばらく走ると「浅川」という河川にぶつかるので、そこから川沿いを西に進みます。すると見えてきたのは学校の校舎と小高い山へと続く鳥居。興味をそそられたのでここにも寄り道することにしました。

今治姫坂神社入り口

奥が見えなくて気になる雰囲気。

 

姫坂神社に立ち寄る

平日の午前でしたが、鳥居前は神社横の今治北高校から出てきた学生たちで賑わっていました。橋を渡って境内へと進むと「姫坂神社」という文字が見えてきます。祭神は水の神様「市杵島姫」。古くは「姫の宮」と呼ばれた式内社で、広大な敷地を持つ日吉郷(現在の今治全域)の一宮でしたが、現在あるのは遷宮後の姿で元の場所など不明とのこと。丘の上にある、眺めの良い神社でした。

姫坂神社拝殿

姫坂神社拝殿の様子。

 

【「姫坂神社」 地図】

 

墓地を通って54番札所延命寺へ

姫坂神社を後にして、地図とスマホとなんとなくの勘で、墓地がある昇り下りの道を進んでいきます。比較的平坦な道でしたが途中で自転車を降りて押して進まなければいけない傾斜の坂もありました。途中少し不安になる場面もありましたが、へんろ道の道しるべが出てきてホッと一安心。田舎道を走ると54番延命寺の看板が見えてきたので、裏参道から境内に入っていきます。

自転車遍路_南光坊から延命寺1

姫坂神社を出て山の脇を通り、小高い丘の広い墓地(大谷墓園)を通ります。

自転車遍路_南光坊から延命寺2

墓地を抜けたところにある石の道しるべに勇気付けられ、道を進みます。小高い丘には必ずと言っていいほどお墓があるエリアでした。

自転車遍路_南光坊から延命寺3

逆打ちにも親切な案内看板。延命寺には裏参道から入ります。

 

55番札所南光坊から54番札所延命寺までの移動時間

南光坊を出たのが10時15分頃で延命寺に到着したのは10時45分でした。途中で姫坂神社に寄り道したり写真を撮ったりしていたので、自転車で走っている時間は30分もかかっていないと思います。距離にして3.8km程度なので、妥当な時間です。キョロキョロしながらゆっくり進んでいるので、自転車に乗り慣れていない人でもその程度で着くと思います。

延命寺では明治期に今治城から譲り受けたという山門や、納経所のお土産物スペースなどを見て、寺を後にしました。

延命寺山門と小坊主

延命寺の山門と、オリジナリティあふれる小坊主看板(と自転車)。

自転車遍路_延命寺本殿と大師堂

本殿と少し上った先にある大師堂。

 

【「54番札所延命寺」 地図】

 

今治市中心部から市街地を抜け、田舎道を走る延命寺までの逆打ち経路では、寄り道したくなる神社や開放的な墓地に出会いました。気持ちの良い風景をトコトコ進む今治6ヶ寺めぐりの旅は、まだまだ序盤です。

※自転車での今治6ヶ寺めぐりの様子は以下リンクの記事に続きます。

【今治6ヶ寺めぐり-ポタリング編その3】56番泰山寺と57番栄福寺と武田屋八幡饅頭

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この記事を書いた人

札幌で生まれ育ち、東京にて都市計画コンサルタントに従事。結婚を機に香川に移住し、地方自治体勤務などを経て現在に至る。お遍路文化を通じた新しい四国の楽しみ方を模索しています。日本酒とワインが好き。